2019年7月2日火曜日

白亜祭の企画/IT活用による効率化の影響

午前中、1限目にArtractとの会議を行い、2限目は16ゼミ。
今日は卒論の話の他に、白亜祭の企画内容について現段階での案をガリラボの実行委員長を務める4年(16)岡部が説明してくれました。


企画の大筋は出来上がり(今後変更になる可能性はありますが)、またブースも卒論チームごとに担当してもらうことになるとのことで、徐々に具体化はしていってるようです。


午後はチームたまがーるとの打合せ、そしてチームSCとの打合せ。
2チーム合わせて3時間。
両チームともになかなか手ごわい相手です。笑


以下、ゼミとは全く関係ない話ですが、Artractと打ち合わせにする前に色々と読んでいて、損保ジャパンが従業員4,000人を削減するというニュースに気づき、驚きました。
損保ジャパン、国内4000人削減 IT活用で効率化(日経新聞2019/6/24)

保険は、銀行業界同様に、自動車技術の変革に伴って大きな変化を余儀なくされている業界です(自動運転時代の自動車保険とは?2019/2/21)。
4,000人削減とは、保険の在り方についての意味が変わっている時に、組織の内部構造の改革に着手しているということなのでしょう。
4,000人削減の背景についての解説は次の記事
https://www.mag2.com/p/money/718432
にありますが、日経新聞のタイトルにある「IT活用」とは、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入による業務効率化のことを指しているようです。
AIとは異なります。RPAとは、
ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、パソコンの中にあるソフトウェア型のロボットが代行・自動化する概念
https://winactor.com/column/about_rpa

で、人間やっていた事務作業のルーティン的な部分を自動化する技術です(AIはこの先にある技術で、まだ多くの現場に当たり前にあるような存在には至ってないようです)。
解説によれば、損保ジャパンがRPAによる効率化だけで4,000人削減といういうことではないだろうとのことですが、RPAを導入してからの話なので、削減はRPAに絡んだものであろうとのこと。
4,000人とは、損保ジャパン全従業員の15%にも及ぶようです。
凄まじいですね。
IT活用による効率化は、理論的には、理屈としてはそれはそうなるだろうと誰でもが思うでしょうが、こうして具体的な削減の数値が示されるとその威力を強く感じます。
定型業務がかなり多くの職場で現在行われているはずです。そうした業務については、人間の出番はかなり少なくなりそうです。
 
色々な業界で構造的な変化のようなものが生まれています。
きっと、大学についても同じようなことが起きているのではないかと想像しています。
例えば、就活ルールの廃止の変化。
学生達と話をしている、インターンシップへの関心が非常に高まっていることを感じます。
以前は、インターンシップは就業体験であり、教育に比重がおかれ、この文脈のもとで教育関係者が主導する形で進めていた側面がありました。
だから、キャリア教育の一環で、本学でもそのためにインターンシップをキャリア教育科目として設定しました。
ところが、その頃とはインターンシップは随分と意味合いが変わってきました。
先日聞いたら、3年生の就職セミナーへの参加率も激減しているとのこと。
一過性のことかもしれずこれだけは判断はできませんが、インターンシップに対する変化と併せて、これらは何かの兆候を示しているのかもしれません。
よくわかりませんが、間違いなく言えることは、インターンシップはもうキャリア教育の枠組みだけで捉えるべきものではなくなっているということでしょうか。
 
自動運転以前に、自動ブレーキなどの自動車技術の開発によって保険業界にはすでに変化が始まっていて、そのために、損保ジャパンの西澤社長は、
自動車保険のディスラプション(破壊)は、すでに始まっているという認識を保険会社は持たなければならない

と語っておられます。
大学もひょっとすると、こうしたディスラプション(破壊)の渦中にあるのかもしれません。直感的には画一的な高等教育は近い将来破壊されていきそうな気がします。
産業界の動き、学生の動きを考えると、高大接続も大事ですが、大学と産業界との接点の動向についてはさらに注意しておかないいといけないのかもしれません。
大学の存在意味にまで影響してくる可能性もないとは言えないでしょうから。



<おまけ>
昨晩、帰り際、いつもと様子が異なっていたガリラボのゴミ箱です。
ゴミが溜まったまま。
ゴミがたくさん溜まるのは活動している証拠なので、大変良いことです。
ただ、「溜まったまま」というのは珍しい状況だったので写真に収めました。
ゴミは、毎日、4年(16)岡林が帰る際に捨てています。
なので、いつもは夜には空っぽになっているのですが、この日はたまたま岡林が昼から外出したためにこのような状況になったようです。
これは、岡林によって綺麗さが維持されていることを教えてくれる一枚の写真と言えるでしょう。
なんとも・・・。身近な自治の問題でもあります。^^;


今日も岡林は昼から出かけましたが、夕方になるとゴミ箱はきれいになってました。
4年(16)川上が来ていたので、川上がゴミを捨ててくれたようです。
 
 

 
 
 

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