2019年7月27日土曜日

パワフル卒業生によるキャリア形成体験談

昨日5限目は今年最後のキャリア形成論。
最終回は、毎年恒例で、卒業生によるキャリア形成体験談です。
今回はゲストとしてOG(13)松崎、OB(11)藤本、OG(10,M14)吉村の3人が来てくれました。


発表の順番は年齢順とし、OG(13)松崎から登壇。

今回の松崎は初めてパワポのみでのお話でした。
いつもはムービーを背景に話す松崎でしたが、それだけだと「ワンパターンだ」と先生に言われそなので、変えてきたということでした。
社会人は学生と違った意味で楽しいのだという話、人と接するときに持つ先入観が時によっては自分の邪魔をすることがあるということ、そして、就活を自分は納得いくまでやり就活そのものを楽しむことなど、自分の体験を使って具体的に話をしてくれました。
就活をやっている当時、卒論も人一倍頑張り、そして就活も人一倍活動していて、ほんとにパワフルな松崎でした。今もそれが続いているようです。


2番目はOB(11)藤本。

パワポを使わない、自分の声だけで勝負するプレゼンは藤本独特のもの。
学生時代、プレゼンを徹底して鍛えてきた藤本だからできることであるのかもしれません。
藤本が在学していた当時、ゼミ内の学年を越えた7,8人ほどでグループで、プレゼンのトレーニングをするサークルを作り(次の登壇者、吉村もいました)、そこで1年間様々なスタイルのプレゼン方法を研究し、そうして到達したのが、独自の話術によるプレゼンスタイルだったようです。
この日のプレゼンは、「今日の自分の役割は固い話をきっちりやることなのだろう。そうした役割を期待された呼ばれたのだろう」と考え、社会人になって仕事は問題を解決していくことだということに気づいたこと、そして、社会時にになると特に人とのつながりの重要性について淡々と話してくれました。
講演の中で、学生時代、学生らしいことを徹底してやっていこうと決めて色々な活動に取り組んでいたことを紹介してくれました。「言うは易く、行うは難し」です。
何でもそうですが、自分の与えられている役割を完璧にやり遂げることは極めて難しい。
だから多くは中途半端になって、「いったい君は何者なんだ?」ということになりがちです。
学生らしさを全うすることに学生時代に挑んでいた藤本。藤本のその声がしっかりと1年生に届いているといいなと思いながら、藤本の話に引き込まれてました。


最後はOG(10,M14)吉村です。


疑問を持つ」ということ、これだけ今日は伝わればいいと話をスタートさせた吉村。
吉村の飾り気のない語り口調は、本音を語っていることがよくわかるプレゼンです。
もっとも、1年生もそう感じているのかどうか不明ですが、少なくとも私には吉村の発表は聞きやすく、好感を持てるものでした。
吉村の反省として、「なんとなく生きてきて、疑問を持たずに生きてきてしまった結果、すべてさらーっと流れてしまい、何も残っておらず・・・」それで、社会人になって苦労しているということでした。
その結果、話し方ひとつ、メールの書き方ひとつ、上司から注意されているということでした。例えば、
  明日までに資料をお送りいただきたいのですが、よろしいでしょうか。
との文面について、「おまえ、えらそーだ」と上司から注意されたとのこと。
なんで注意されたのかも理解できなかったそうです。
その時、おたおたしている吉村の様子が目に浮かんできそうです。
なぜダメなのか、その上司の説明を聞くと、確かにそうで、納得のいくものでした。
ただ、この表現の微妙な部分を1年生がどれほど理解できたでしょうか。
そうした微妙なコミュニケーションについて大多数は接したことも、考えたこともないでしょうから、吉村の話を十分には理解できなかったかもしれません。
しかし、そこで「何でだろう」と疑問を持ってほしいというのが吉村の話の趣旨でした。
それが次のステージに自分を持っていく秘訣ですから。
「なんでだろう」と考えて生活をしていくこと、それは広義での勉強することであり、そして研究をしていくことであり、そうした行為が自分を成長させていくことにつながっていくんだと、次のスライドを使って説明をしていました。
話を聞きながら、随分と成長したものだと感じました。
人間としての深みを増してきたというか・・・
人とは違う道を少し歩んできた吉村ですが、そうした脇道は吉村にとって無駄な経験ではなかったんだと思いました。

また、熊本の人であれば、熊本のことをきちんを知っておくこと。
そうした知識のなさは、社会人になってから恥ずかしい思いをすることなる、と。確かにそうですね。
学生たちは地元のことはほとんど知りません。だいたい、これまでやってきたことのほとんどは、学校・部活・塾、そしてメディアを通した(主として)東京発の情報にのみ囲まれていて、そして自分の周囲はほぼ同年代なので、話題はどうしても単調にならざるを得ません。
地域についての知識へのアクセス権を奪われていて、それが普通だからそのことに疑問を持つこともない。そんな状態ですが、このあたり、なんとかすべきなのかもしれません。



授業が終わり、ガリラボで少し話をした後、反省会の場所は変え、大学前の焼鳥屋さんへ。
異なる年代、そして異なる職種の人間が集まったわけですが、さすがは社会人。
楽しい話題が次々に出てきて、あっという間の3時間でした。


ワイワイと話している途中で気づきました。
この3人は副ゼミ長であったということ、そして3人ともガリラボの白亜祭実行委員長を務めていたとういことです。なんという偶然!
これでOB(12)尾堂がいると、歴代の実行委員長勢ぞろいとなるのでしょうが、残念ながら県外在住者はキャリア形成論には呼べません。ほんと、残念。^^
3人とも、アイデアを具体化していく際に強力なパワーを発揮し優れた白亜祭を実現させた実行委員長でした。
無意識にそうしたことが私の脳裏に刷り込まれていて、だからこの3人を読んだのかもしれません。


来年は誰を呼びましょうか。また、このパワフルな3人(笑)。

<おまけ>
藤本による私へのお土産。宇土産とのことですが、ひとつは「白玉屋新三郎」ではありませんか! 懐かしい。1年間のことですが、なんだかもう懐かしい限りです(ガリラボ通信2018/5/24)。




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