2019年9月15日日曜日

最後にモノ言うのは実行力(でしょうね、やっぱり)

JR大阪駅で、次の取組みが行われたことを知りました。
人を、エスカレータではなく階段に誘導する「仕掛け」の実験です。

http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2019/7sy50o


エスカレータではなく階段!というのは、随分前(10年以上前?)にフォルクスワーゲンのプロジェクト「The Fun Theory」の中で行われた取組みでもありました。
ご存知ない方は、次の記事
 「楽しい!」という気持ちには人間の行動を変えるパワーがあるという実験結果
で紹介されていますので、どうぞご覧ください。

大阪大学の研究室の取組みもこれと同様ですが、参加者の行動が投票結果という形で可視化されるようになっている点が工夫されています。
具体的にはこれをどう実現しているの記載されていませんでしたが、まさか誰かが手でカウントしているわけでもないでしょうから、おそらく映像から人を自動認識するツールが組み込まれてるのではないでしょうか。
そのツールがカウントした結果をディスプレイで表示しているのだと思われます。
アイデアは単純ですが、実現するのは機材のことを考えると「ちょっと、やってみよう」というレベルではなく、JR側と周到に打ち合わせがおこなれているはず。
その結果として、階段を上ることが楽しい投票行動になり、そして最後はどうなるのだろうと、ハラハラするスリル感も味わえますので、面白い「仕掛け」だと思います。


ガリラボの4年生チーム「インベスト」はこうした仕掛けについて卒論として取り組んでいますが、今ひとつアイデアが出てないようです。
ただ、アイデアを出す以上に、大阪大学の研究室のこの例でもわかるように、最後にモノを言うのは「行動力」「実行力」です。
アイデアは具体化して初めて意味を持つわけで、その具体化の際には、道なき道をブルドーザーのように進むたくましさがない必要です。
そうでないと、どんな優秀なアイデアであっても結局は使いものになりません。
 
ガリラボのゼミ生には、体力的なたくましさはもちろんですが、それ以上に知的なたくましさをトレーニングしていってくれるといいかなと思っています。




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