2019年9月23日月曜日

今後の自治体職員に求められる能力

高知県が「#田舎暮らしは甘くない」というサイトを作成し、移住者に向けたメッセージを発信していることを日経新聞で知りました。
次のサイトです。
https://www.city.kochi.kochi.jp/deeps/inaka-amakunai/

都会の常識(文化)と田舎の常識(文化)はかなり違うため、その違いを乗り越えられることができず、(夢破れ)また都会へと戻ってしまう人たちがいるようです。
限界集落に近い田舎で育った私としては、そのことが肌感覚で理解できます。

高知県のサイトはそうした不幸な出来事をなくそうという意図で作られたもので、方法として「段階的移住」というものを考案し、勧めるものでした。

上記サイトにある動画「#田舎暮らしは甘くない【こうち二段階移住PR動画vol.2】」は9月11日に公開され約2週間ほどですが、なんと10万回も再生されています。
興味関心の高いテーマなのだと思いました。
情報発信に実際に携わってみるとわかりますが、10万回再生とか、私たちから見ると天文学的な数値に思えます。orz


高知県では、それ以外に田舎暮らしのリアルを知るためのツアーなども企画されているようです。
TURNSツアー高知 https://turns.jp/30210?_fsi=9KgMdKCM

日本各地の自治体で、色々と知恵を絞り、色々と多様な企画を実行されているようです。
自治体職員の知恵比べ、行動力比べですね。
こうした動きを見ていると自治体にはクリエイティブな職員さんが必要なことがわかります。
ちょうど今朝の熊日朝刊に自治体とAIについての総務省の記事が掲載されていました。
赤い枠で囲んだところの今後の自治体職員の仕事のイメージが描かれています。
一般の人たちが思い描いている公務員像とは随分と異なっているのではないでしょうか。


 
さて、大学も全く同様で、競争は激化していくでしょう。
特に国公立と私立の境目が小さくなっていく将来においては激烈な競争になっていくことが目に見えています。
しかし、そうしたことに無頓着でいる人も多く、そうした人たちはおよそクリエィティブとは無縁そうです。
昔、「タコツボ」という丸山真男の言葉がよく使われた時期もありましたが、今はもうそうした言葉を使う人もほとんど見かけることもなくなりました。
そうした言葉を使える場も少なくなってきて、目に見えて役立つような「ケンキュウ」偏重で、真摯にそして誠実に物事に接していくような「ガクモン」からは大学においても随分と距離が生じているようにも思えます。
クリエイティブであることを目指すとき、それはまずい事態ですね。


  
 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿