2020年11月5日木曜日

ティンカリングの意味

ジャーナルへの投稿論文がとりあえず完成し、投稿するだけになったので、今日は朝から少し呆けてました。
ということで、読みかけにしていた次の本「プレイフル・シンキング決定版」を手にし、朝から読み始め、読了しました。
楽しさの中に学びはあふれている」ということ示すべく、様々なことを実践されてきた上田信行さんの最新刊です。

ガリラボでは上田さんの思想を取り入れ、ゼミで、そして地域でと、数限りなく色々な場面で、プレイフルに挑戦してきたことを懐かしく思い出しながら読みました。
読みやすい本です。
これまで学んできたことがおおよそ書かれていました。その中で初めて知った言葉として
 Tinkering(ティンカリング)133頁
というのがありました。tinkerは「いじくりまわす」という意味のようです。
それで、Tinkeringとは、
はじめからカチッとプランして、いきなり完成を目指すのではなく、プロトタイプを作って「ああでもない、こうでもない」といじくりまわしながら考えること
という行動を表現する言葉だそうです。
冒頭の投稿論文もそんな感じでした。いったん書き上げてから(プロトタイプができてから)が大変で、自分自身でのチェックや、共同研究者からの厳しいコメントでいじくりまわした末のようやくの完成でした。
ちなみに、この方法自体は昔からゼミ生に私もよく言ってきたことでした。
これからはティンカリングという簡潔な言葉を使って話をしていこうと思います。
 
ところで、初心者にとってはこのティンカリングがなかなか難しいようです。
これまでたくさんのゼミ生(初心者)を見てきましたが、ほとんどがきちんとできません。
簡単そうなことですが、どうも難しい。
しかし、それが出来るようになると、それ以後は、色々と複雑・高度なことを実現できるようになるります。

教師にとって学び多き本です。今度、M1(20)アクストとのゼミで改めてじっくりと読んでいこうとかと思いました。 

また、この本の中にはコミュニケーションを活性化させるためのメディアのアイデアと実践例がたくさん出てきます。主にリアル空間を共有している人たちのためのものです。
それで、ふと思ったのはオンラインになった時に活性化させるメディアはないものだろうか、ということ。
2年生が12月に1カ月間プロジェクトを行う予定ですが、そのプロジェクトはそうしたメディアの制作を考えてみようとかと、思いました。

そんな妄想をしているとき、OG(16)岡林からLINEで連絡が来ました。

明日(11/6)の18時ごろに研究室に遊びに来るそうです。
卒業以来初めての会う気がします。8か月ぶり。少し変わっているかもしれません。
楽しみです。

そういえば、岡林たちにはArtractとして約2年間、ティンカリングを相当にさせていました。まあだから、最終的に素晴らしい成果を残して卒業していったと思います。


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