今日から大学は遠隔での授業がスタートしました。
風が強く、風の音は聞こえてきますが、学生の声は全く聞こえないので、新学期がスタートした感じではないですね。
ただ、丸善に1年生が教科書を購入に来ていたようで、その賑わいは大学内の端にいる私からは感じないままでした。
同じく、教科書を買いに来た4年(17)松原から様子を教えてもらいました。
さて、最近は研究室内で打ち合わせをすることがないので、カレンダーが4月のままになっていることに気づかず、今日になってようやく4月の分を剥がしました。
何も書かれていないカレンダーが、学期のスタートの静けさをさらに助長してくれます。
学生の多くは遠隔での授業に四苦八苦しながら取り組んでいることでしょう。
が、徐々に慣れていくはずで、遠隔授業についての経験知が増していくと、教員も学生も、これまでのやり方のこの部分はオンラインで代替可能だということがわかっていくははずです。
そうなると、大学のあり方はかなり変化していきそうに思います。
まだわかりませんが、大教室での講演型講義によるやりっぱなしよりは、オンラインにすることで質問などはやりすくなり、やる気のある(特に、対面では目立たなかった内なる主体性を持つ)学生にはかなりの優れた教育環境になる気はします。
企業でも、テレワークになると、社員がさぼるからと心配している向きもあったようです。確かに、会社だと監視機能が働くのでさぼりたくてもさぼれないでしょう。
しかしそれは全ての人にとって良いことではなかったようです。
会社に行くことで十分な力を発揮できなかった社員がいて、そうした社員はテレワークによってパワーを発揮しているのだそうです。
昨晩のNHKニュースウォッチ9に登場された日本電産の永守会長が、ある社員の働き方を見て、それまでテレワークなど必要ないと考えていたけれど、見方ががらりと変わったと話されていました。テレワークになって業績を急速に上げていく社員がいるのだそうです。理由を聞くと「会社にいかなくてよくなったから」とのこと。
この事実は、主体的にやれる人にとっては(通勤時間も含め)会社という環境がそれにブレーキをかけていることを教えてくれます。
ならばと、全てをテレワークにすればいいということでもないでしょう。会社での仕事とテレワークとの組み合わせ方が重要だと思うので、その辺りは今後、働き方改革と業務効率の観点で研究していく必要はあるのに違いありません。
大学の授業も同じことが言えるのかもしれません。
対面とオンラインをどのように組み合わせていけば、学生たちの学びの向かうポテンシャルを解放できるのか、というのは研究していくべきことなのかもしれません。
ただ、そこで問題は解放されたパワーをどう評価するかです。
これは永守会長も話されていました。
テレワークでの業績をどう評価するか、新たな評価の枠組みが必要だろうと。
それを聞いて思ったのが、もしも大学にオンライン授業が普通に導入されるようになった時、単位認定をどうするかということでした。
これまでのように学期末のレポート、ペーパーテストでよいのか。
新しいぶどう酒は新しい革袋に、という格言があるそうです。
新しい授業スタイルによる教育がうまくいっているのかどうかを評価する=学習評価は新しいものの模索していくこと必要があるのかもしれません。
最後は、話が変な方向にいってしまいました。
終わります。
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