2010年4月7日水曜日

昨日のこと(雑感)

昨夜は03OG菅原が20時前に訪ねてきて、22時半過ぎまで話し込んでいました。
MOREの学生2名も同じころまで作業していたので、途中、彼女たちも私たちの話に加わりながら、
4人で話したり、そしてまた菅原とマンツーマンになったりと、まるで何かを境界オブジェクトとした
ノットワーキング的な形で研究室内の会話が進行していったように思います。
 
それにしてもMOREの二人は、研究室で作業をするという正統性のおかげで、正統的周辺参加論
でいう、周辺にいる参加者の身分を獲得しています。
作業しながら私たちの会話を小耳にはなみながら、そしてときに会話に首をつっこみながら、私などが
普通には学生に話さないような、恐らくゼミ生でも得られないような知識へのアクセスを果たしている
のだろうと思います。
そのおかげでどんな学習が進んでいるのでしょうか?
本人たちは成長したのかどうか自分ではわからないと言ってますが、研究室における参加の度合いを見る限り、周辺から徐々に十全的参加に移行しており、学びが前進してきていることは明らかです。
   
そういえば今度卒業した中村が卒業の際の私宛の寄せ書きの中に「これからも周辺にいさせてください」と
書いてくれていました。
学習とはそういうものです。
菅原とは雑談を重ねながら、せっかく近場の転勤になったのだから、周辺へと参加し学びを深めていくため、これから定期的に夜に勉強をしていくことにしました。
生徒への指導的立場にいる学校の先生だからということではなく、親になる立場として、あるいは先々新人の先生たちへの指導的に立場になるものとして、さらには様々なコミュニティやサークルで活動していくものとして、学ぶということがどういうことか、学びに向かうとはどういうことかなどを、レイブらの正統的周辺参加論、あるいはヴィコツキーやエンゲストロームの活動理論などを通して学んでいきます。
そして、私にとっては、彼女を利用してこれらまだ完全には理解できていない難解の理論の復習ができます。
こういうのをWin-Win関係と言うのでしょう、きっと。
 
学びとは自分(アイデンティティ)を変化させることです。そして変化とは大変面白いものです。
脱皮できない蛇は滅びる(ニーチェの言葉でしたよね!)
 
ゼミ生のみんなも学びに向かいましょう。
そのためのキーワードは「参加」です。
正統性はすでに獲得しています。
その貴重な切符を利用して、ガリラボへの参加を果たしてください。
きっと様々な学びを得られるはずです。
 
さて、昨夜の雑談の名残りでややこしい話になってしまいました。
いつも通り、日記風に昨日のガリラボの様子を書きとめておきます。

朝からM2の吉本が顔を出しました。
今日は時間がとれたとのことで、簡単な打合せをした後に、履修登録をして
いくとのことでしたが、登録は9日からです。
また登録に来ることになるようでした(残念でした) ^^

3年の戸高が東京ひとり旅から戻ってきました。
お土産を研究室にもってきてくれています。
羽田限定ということでした。
 
4年生は迫中、平野、門前、さらには植田、冨田、興梠がやってきて旧演習室3を
改装した(入口のドアだけですが)実験室で打合せをやっていたようです。
「ようです」という微妙な表現を使いましたが、異なる部屋であるために何をやっているのか
見えないので、そう表現せざるを得ません。
今はこの実験室と研究室とをどのように使っていくかちょっと頭を悩ませているところです。
実践の共同体論的に考えればアクセス、あるいは透明性に関する問題を引き起こすからです。
どうしていくか、現在、思案中です。
 
まだ院生にひとりでいるM1松尾も顔を出しました。
環境の変化でまだ所在なさげでしたが、まあ1週間はこんなものでしょう。
これから、です。
 
夕方、M1伊藤が顔を出しました。まだ打合せの準備ができていないので、それでは
金曜日に改めて出てきてもらうことにして、そこで今後共同研究していく4年生との顔合
わせをさせることにしました。
このチームはmixiなど新しいコミュニケーションの道具が果たしている社会的意味を検討していく予定です。

そして20時頃にOGの菅原が現れました。

以上、入れ替わり立ち替わり研究室に人がやってきた日でした。
私も途中、書類処理のために図書館に出向いたので2時間ほど不在にしたのですが、
朝からずっと研究室を占拠していたのがMOREのメンバーです。
9:30ぐらいから22:00まで研究室で話したり、作業したりしていました。
作業自体はそれほど高度なものではありません。
その意味では、単に研究室で遊んでいるようなものですが、実は簡単そうに見えて、非常に難しい実践です!
案外普通にはできない。
ゼミ生では、最近では06の中村ぐらいのもので、そしてその前が05の山口かな、と思います。
菅原には「頭の良い子が育つ家」という本の話をしましたが、その秘密に迫る実践がこの何でもないただずっとやっている実践の中にあるのだとぼくは思っています。
 
さて、その中の一人は私のキャリア形成論の授業の中で私の代わりに話をしてもらうのですが、その教材作りをやっていました。
 

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