2011年4月23日土曜日

見返りがなくても面白がる

九州地区大学図書館の会議があり、佐賀に21-22日と行ってきました。
生まれて初めて佐賀市内を訪れましたが、良い雰囲気の街でした。

直線道路が多く、よく整備されていて大変きれいな街でした。
時間がゆっくり流れている感じで、住むのに良さそうな街だと思いました。


佐賀駅とそこに向かう道路です。


会議の合間に、Amazonで手に入れていたBRUTUSなる
雑誌を眺めていました。
こんな雑誌を普段読むことはないのですが、Twitter上で
「いい」と話題になっていたのでAmazonで購入しようとみて
みたら、なんとこの号は品切れとなっています。
やっぱりTwitterでの話題は本当のようでした(逆の効果が
あったのかもしれませんけど)。


どうしても読みたくて、中古本をAmazonで1200円で入手。
新品の2倍です!
少しして愛媛県のお店から届きました。
(中古の雑誌が簡単に手に入る!信じがたい世の中になりました。)


その中に、イトイの言葉というのがありました。
気になるのがいくつかありましたが、ひとつだけ紹介したいと思います。

   夢をもつよりも。
   よく「夢を持った方がいい」って言う人がいますが、僕は
   信用していないんですよ。つまり、そういうことを言ってる
   人は、ずっとそういうこと言ってると思うんです。こういうと
   嫌われるんですね。見返りがないのにやってて、それを
   面白がれるっていうのが何よりです。
 
夢の話はさておき、最後のセンテンスには大変共感します。計算づくの
行動って交換価値を追い求めるのであり、学びや成長とは少しずれて
いるのではないかと感じているからです。
何の役に立つのだろうと考えているとき、そこから得られる結論はあまり
役立たない可能性があり得る。
そんなパラドックスが学びには潜んでいるように思います。

どういうことか。さしあたり功利的でなく、ただ淡々と無駄になるかもしれ
ませんが、あれこれ考えてもらうといいかもしれません。 


さてBTUTUS706号にはこんなことも書いてありました(↓)。
(注)赤いラインは私がつけてしまったものです。

雑談って功利的な立場で考えれば、およそ有意義な行動とは言えない
でしょう。時間の無駄にも思えます。
だけど、それが創造的会話であることは、役に立つかどうかという視点で
見ている人には不可視な空間であるもしれません。

ちなみに、ガリラボでも数多くのアイデアは、この空間から生まれています。

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