2011年4月19日火曜日

メディアはそこら中にある

午前中、4年生のゼミを行いました。
10:20からのゼミで、10:00までにやってきたのは4年(08)坂本のみ。
二人して、かなり不安になりました。
午前中にやるのは無謀ではなかったのか、と。

が、心配は杞憂に終わりました。
就活関係と病気で大塚、益田、宮下の3人は休むとの連絡を事前
にもらっており、それ以外のゼミ生は時間までにほぼ集合。
さすがでした(当たり前ですけど)。


ゼミでは今後の活動についての打合せを行い、年間の行事予定の
話し合いも行いました。
私からは本決まりのイベント以外に、白亜祭への参加を出しておき
ました。
もちろん、まだ完ぺきにノープランです。
が、最低でも玉名での活動に参加するゼミ生たちには一般の方や
学生への発表を兼ねて参加を義務付けたいと考えています。
サークルにほぼ乗っ取られている学園祭へのゼミ生によるアカデ
ミックな立場からのささやかな挑戦です。

本日のガリラボは4年生以外には3年(09)中島、緒方が夕方以降に
長時間滞在し作業しておりました。
MOREの学生たちは来ており、ガリラボ道場にて打合せをしてたよ
うです。



と、ガリラボの様子はこれぐらいにして、イノベーションについて少し
だけ書き留めておきたいと思います。

空き時間に読んでた資料に、Wii(ウィー)のコントローラーの発明と
紙コップを減らすための発明について書いてありました。
どちらも感銘を受けました。

Wiiのコントローラーは内容とかボタンとかソフトとか、そういった
ことよりも「137g」であること、というのが決められて設計された
そうです。
コントローラーを利用するに際に「重さ」というのが重要なデザイン
ファクターであり、これを使ってテニスやゴルフなどを疑似体験する
のに適切な重さを1g単位で調べていってその結果得たのが、
137g
であったとか。
単3乾電池2個=50gを加えてそうなるようにデザインすることを、
絶対条件にして作ったのだそうです。
単純なことのようですが、違います。
専門家の連中になると、そこに気づきにくい。
どうしてもセンサーがどうの、ソフトがどうの、と得意な部分に目が
いってしまうからそこに最適化に向かってしまう。
しかし、任天堂では137-50=87gで製造できる機能であるか
どうかですべてが判断されていったのだそうです。
ゲームは人間がするのだということを深いレベルで見抜いていた
任天堂の凄さを知ったお話でした。

もうひとつは紙コップを減らすというお話。
これは実は2011年2月23日のガリラボ通信に

広い文脈に視点を拡大したデザインの凄さ

というタイトルで書いていました。
資源節約のために紙コップを減らすための工夫を、紙コップそのも
のに施すのではなく、それを利用する人々の行動をデザインすると
いう点にあったのでした。

今回読んだ資料では、このデザインを人々の

善行の見える化

と表現してありました。
良い行いをさりげなく見えるようにしてあげることは人々の行動に
絶妙な働きかけをし、それが紙コップを減らすことになる。
見事としか言えないこのデザインを知った時、震えてしまったほど
でした。

ガリラボでは、地域コミュニティを情報という視点でデザインして
いこうとしています。
そのことはひとつにはこの「善行の見える化」が重要な考え方だな
と思いました。
情報化は別にコンピュータというメディアに限りません。
紙コップの工夫は、黒板というメディアが主役でした。

素晴らしい。

ついでにながら、海岸をメディアにした例が2011年4月16日の読売
新聞の記事にありました。http://t.co/8OPCbge

海岸に長さ数mの木を並べて、
ARIGATO
の文字が書かれてあったそうです。
地震の被災者が、仙台空港の復旧を支援してくれた米軍に向けて
感謝を表したもののようです。

「感謝の気持ちの見える化」ですね。

感動しますねよ。
海岸が、被災者の感謝の念を米軍に伝える、強力なメディアになっ
ています。

こんな風にメディアって単純ではないのです。
実は、メッセージを強烈に伝えてくれる優れたメディアは工夫次第で
そこらじゅうに転がっているのです。

コンピュータだけに目を奪われず、広い視野から注意深く周りを見て
いきましょう。  

0 件のコメント:

コメントを投稿