昨晩、たまたまTVをつけていたら東北楽天イーグルス「嶋基宏選手会長」が試合後、
震災の被災者に向けてスピーチしているニュースが流れていました。
引き込まれました。昨日に引き続き、言葉のチカラに圧倒されました。
特に、
・・・・分かった事があります。それは、『誰かのために闘う人間は強い』と
言う事です。
との言葉には感動を覚えずにはいられませんでした。
嶋選手だけが作ったスピーチではないとは思いますが、素晴らしい言葉のチカラだ
ったと思います。
言葉が机上ではなく、体験から出てきているものだから感動を覚える。
いつもガリラボでは言ってることですが、感動するとは、人が人に感動するとは、その
人たちの頑張りが感じられるとき以外にありません。
適当にやっている人が人に感動を与えることなどありえません。
10個ほどのドミノが倒れても何も感じないですが、しかし1万個を超えるとやはり人は
感動を覚えます。
理由は簡単です。
注意深く1万個のドミノを立てた人の努力を想像でき、それが私たちに伝わってくるから
です。
体験し、そしてその意味を考え抜き、そういった体験を経た上で、嶋選手のように
素晴らしい言葉を使えるようになりたいものですねぇ。
体験する。そのことを考え抜く。さらにそれを上手に表現するチカラを身につける。
学生のときに鍛えるべきはそういったことです。
・・・・・・
嶋選手のスピーチの全文は以下の通りです。
(http://www.daily.co.jp/newsflash/2011/04/29/0004014004.shtmlからの引用)
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本日は、このような状況の中、Kスタ宮城に足を運んでいただき、
またテレビ、ラジオを通じてご覧いただき、誠にありがとうございます。
この球場に来る事が簡単ではなかった方、ここに来たくても来られ
なかった方も大勢いらっしゃったかと思います…。
地震が起こった時、僕たちは兵庫県にいました。遠方の地から家族
ともなかなか連絡が取れず、不安な気持ちを抱きながら全国各地を
転戦していました。
報道を通じて被害状況が明らかになっていくにつれて、僕たちもどん
どん暗くなっていきました。
その時の事を考えると、今日、ここKスタ宮城で試合を開催できた事
が信じられません…。
震災後、選手みんなで『自分たちに何ができるか?』、『自分たちは
何をすべきか?』を議論して、考え抜き、東北の地に戻れる日を待ち
続けました。
そして開幕5日前、選手みんなで初めて仙台に戻ってきました。
変わり果てたこの東北の地を『目』と『心』にしっかりと刻み、『遅れて
申し訳ない』と言う気持ちで避難所を訪問したところ、皆さんから『おか
えりなさい』、『私たちも負けないから頑張ってね』と声を掛けていただ
き、涙を流しました。
その時に何のために僕たちは闘うのか、ハッキリしました。
この1カ月半で分かった事があります。
それは、『誰かのために闘う人間は強い』と言う事です。
東北の皆さん、絶対に乗り越えましょう。
今、この時を。
絶対に勝ち抜きましょう、この時を。
今、この時を乗り越えた向こう側には強くなった自分と明るい未来が
待っているはずです。
絶対に見せましょう、東北の底力を!
本日はありがとうございました。
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映像がさっそくYoutubeにアップされていました(ネットはやっぱり素晴らしい!)。
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