2011年4月30日土曜日

言葉のチカラ(楽天イーグルス・嶋選手会長)

昨晩、たまたまTVをつけていたら東北楽天イーグルス「嶋基宏選手会長」が試合後、
震災の被災者に向けてスピーチしているニュースが流れていました。

引き込まれました。昨日に引き続き、言葉のチカラに圧倒されました。

特に、

・・・・分かった事があります。それは、『誰かのために闘う人間は強い』と
言う事です。

 
との言葉には感動を覚えずにはいられませんでした。

嶋選手だけが作ったスピーチではないとは思いますが、素晴らしい言葉のチカラだ
ったと思います。
言葉が机上ではなく、体験から出てきているものだから感動を覚える。

いつもガリラボでは言ってることですが、感動するとは、人が人に感動するとは、その
人たちの頑張りが感じられるとき以外にありません。

適当にやっている人が人に感動を与えることなどありえません。

10個ほどのドミノが倒れても何も感じないですが、しかし1万個を超えるとやはり人は
感動を覚えます。
理由は簡単です。
注意深く1万個のドミノを立てた人の努力を想像でき、それが私たちに伝わってくるから
です。


体験し、そしてその意味を考え抜き、そういった体験を経た上で、嶋選手のように
素晴らしい言葉を使えるようになりたいものですねぇ。

体験する。そのことを考え抜く。さらにそれを上手に表現するチカラを身につける。
学生のときに鍛えるべきはそういったことです。

・・・・・・  

嶋選手のスピーチの全文は以下の通りです。
(http://www.daily.co.jp/newsflash/2011/04/29/0004014004.shtmlからの引用)
---------------------------------------------------------
本日は、このような状況の中、Kスタ宮城に足を運んでいただき、
またテレビ、ラジオを通じてご覧いただき、誠にありがとうございます。
この球場に来る事が簡単ではなかった方、ここに来たくても来られ
なかった方も大勢いらっしゃったかと思います…。

地震が起こった時、僕たちは兵庫県にいました。遠方の地から家族
ともなかなか連絡が取れず、不安な気持ちを抱きながら全国各地を
転戦していました。

報道を通じて被害状況が明らかになっていくにつれて、僕たちもどん
どん暗くなっていきました。

その時の事を考えると、今日、ここKスタ宮城で試合を開催できた事
が信じられません…。

震災後、選手みんなで『自分たちに何ができるか?』、『自分たちは
何をすべきか?』を議論して、考え抜き、東北の地に戻れる日を待ち
続けました。

そして開幕5日前、選手みんなで初めて仙台に戻ってきました。

変わり果てたこの東北の地を『目』と『心』にしっかりと刻み、『遅れて
申し訳ない』と言う気持ちで避難所を訪問したところ、皆さんから『おか
えりなさい』、『私たちも負けないから頑張ってね』と声を掛けていただ
き、涙を流しました。

その時に何のために僕たちは闘うのか、ハッキリしました。

この1カ月半で分かった事があります。

それは、『誰かのために闘う人間は強い』と言う事です。

東北の皆さん、絶対に乗り越えましょう。

今、この時を。

絶対に勝ち抜きましょう、この時を。

今、この時を乗り越えた向こう側には強くなった自分と明るい未来が
待っているはずです。

絶対に見せましょう、東北の底力を!

本日はありがとうございました。

-------------------------------------------------------------


映像がさっそくYoutubeにアップされていました(ネットはやっぱり素晴らしい!)。

0 件のコメント:

コメントを投稿