2015年3月29日日曜日

「レディにする」を真似しよう〜もやい塾メンバーに再考を求む

現在、もやい塾のメンバー(ガリラボ通信2015/3/20)が、新2年生に開講する
新規科目「もやいすとシニア育成」の受講募集のための5分ほどのプレゼンを
考えています。
確か昨日でしたが、そのプレゼンの案をM1(14)吉村と3年(12)田中から聞きました。
かなり考えたことは理解できました。
確かに、悪くはない。
しかし聞いていると、それはほぼ全て自分たちの立場からの説明でしかなかったのです。
 
これまで学生たちに課されるプレゼンとは、基本的に、自分の立場や考えを説明する
ようなプレゼンばかりですので、仕方がないことではあるのですが・・・
だけど、そういったプレゼンは、いくら上手であっても、今回の状況ではあまり
価値はありません。
今回求められているのは、他者の視点に立ち、他者自体が明確にできていなかった
ことに対し、明確な表現を与えてやるようなプレゼンです。
こうしたプレゼンは、従来の自分の視点からのプレゼンに比べてワンランク、ツー
ランク上のレベルが要求されます。
なので、非常に難しい。

そんな時、偶然ですが、昨日j、次の話を知りました(こちら)。
昔、あるピアノメーカーが高級ピアノを売り出す際、広告で「素晴らしい音色
最高級のピアノ」をアピールしたのだけれど、さっぱり売れなかったとのこと。
これは、もやい塾で言えば、「もやいすとシニア育成」科目の良さをプレゼンして
いることに相当し、昨日の説明内容のような感じでした。
(だから、案の説明を聞いた時、これではダメだと思ったのでした。)
その良さを話すことは、話す側はそれで満足しやすいのですが、聞く側からしたら
それはどうでも良いことなのです。
 
アドバイスを受けて、このピアノメーカーは、広告のコピーを変えました。
新しいコピーは、聞く側に立って熟考されたもので、それを使った結果、
同じピアノが飛ぶように売れるようになったとのことでした。
様相を一変させた魔法のコピーとは
 「あなたのお子様を、レディにする
だったそうです。
素晴らしいですね。
他者の視点に立つというのは、こういうことです。
是非とも、もやい塾のメンバーは、他者(新2年生)の視点に立って、その辺りを
考えて欲しい。
(また、こうした思考のクセをガリラボのゼミ生には全員身につけてほしいと思っています!)

「レディにする」のコピーでは、ターゲットも明確です。
ここでのターゲットは
 ターゲット顧客:ちょっと余裕があり教育熱心な親
であり、そしてそのニーズを
 ニーズ:子ども(主に女の子)が大人になった時に、恥ずかしくない素養を
     身につけさせたい
と定め、このニーズを満足する答えとして、「レディにする」というコピーが発想
されていることに気をつけましょう。
 
優れた方法は積極的に利用すべきです。
ということで、もやいすとシニア育成の募集でも、この方法を真似ましょう。
そうするとまず思いつくことは、現在、ターゲットなる概念がないことに気づきます。
少なくとも新2年生全員がターゲットではありません。
新2年生の中のどういった層がターゲットでしょうか?
昨年のジュニアを受講した人? 少し違いますね。
これらは、もやい塾のメンバーに不足していた議論だろうと思います。
 
もやい塾のメンバーには、ターゲット像の明確化と、そのニーズを考え、ターゲット
層の中で漠然としているニーズに明確な形を与えてあげるプレゼンを考案することが
求められています。
対象とする層に、もやい塾の真剣な声を届けるため、こうした種類のプレゼンの
あり方について考え直してほしい。
なお、こうした方法は先日紹介したNIKEの広告(ガリラボ通信2015//3/24)の考え方も
参考にすると良いかと思います。
 
片手間にやることは、やっている意味は全くありません。
時間の無駄。
与えられた時間の中で死ぬほど、フラフラになるまで、考えましょう。
そうしたやり方だけが、成長というご褒美につながりますので。
 
昨日、通勤路で見かけた満開の桜。大変きれいでした。

 
 


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