だから学生は嫌われる20の理由
というのを紹介したことがあります。
研究室のホワイトボードにも掲示しています。もう随分と色あせていますので、年季を感じます。
20の理由のトップは、
1.約束の時間に遅れる
というもの。
自分は困らないのでしょうけど、周囲がかなり困ります。
色々と嫌われる理由が挙げてありますが、その中で、気になるのが、
12.仕事のクオリティが低くても平気
というものです。
平気というか、クオリティが低いことに気づいてないのかもしれません。
学生がやることは完璧なクオリティを要求されることが少なく、「私頑張りました」と小学生が言うようなことで済むことが多く、それでクオリティが低くても平気なのかもしれません。
09ゼミとか10ゼミ生の頃はよく夜(というか夜中)に雑談をしていて(体力があったからでしょうが)、その時、
8割、9割までの仕事だったら誰でもできる
難しいのはそれを10割(完璧)にすることだ
ということを散々話していました。
崖を上っていて頂上に手をかけるところまでおおよその人がいけるけど、最後に、そこから自分の体を持ち上げて「上りきる」ところが難しい。
9割から10割にするところが難しい。
その1割をクリアするのに、それまでと同じぐらいのパワーが必要になるからです。
完璧にすること、完璧なレベルのクオリティにまでに持っていく最後の段階が非常に難しいのです。
神は細部に宿っています。完璧にする部分は、やり「きる」ことが必要。そのために120%の力が必要になります。
100%ではいけません。1x1x1x1・・・でまるで成長しません。
90%論外。0.9x0.9x0.9・・・でこれではいつかゼロになり、衰退していきます。
成長には1.2x1.2x1.2・・・と1以上(100%以上)の力で物事に向かわないといけません。
今頃、どうしてこんなことを書いているのかというと、4年(16)松寺が玉名市との連携10年を踏まえて連携の意味を考えるアンケート調査を行ったのですが、戻ってきたアンケートを今日さっと読ませてもらったのです。
10年も連携が続くというのは、他に例は多くあるにしろ、稀有な事例には違いなかろうと思っています。
アンケートを眺めていると、長期にわたって連携が続けることができた理由の中に「信頼」というワードが散見されました。
地域の方からは学生ならでの視点でというのがありましたが、学生ならではだと、上記の20の理由のひとつのように「クオリティが低くても平気」なのですから、それで信頼を得られるはずはありません。
ガリラボのゼミ生たち(の多く)は、学生ではなく社会人とそん色のないレベルのものを提供してきた。
だから信頼につながったのではないかと思います。学生レベルを越えていたと思います。
最初はクオリティの低いもの持ってきますが、それを何度も何度も修正して、9割から10割に到達するために120%の力を出して、クオリティを上げていくことができた。
これまで活動してきたゼミ生の多くが(残念ながら一部は普通の学生でしたが)、遅くまで研究室に残り、作業に没頭して苦労をしていたから優れたクオリティのものを生み出し、地域からの信頼を勝ち得てきたように思います。
それを可能だったのは、毎週の定例の会議での企画と実践の検証作業(PDCAのPとCA)を徹底してやってきたことが極めて重要でした。
ガリラボの学生が好かれる20の理由
1.約束した時間の前に、社会人よりも早く到着している
2.メールの返信は社会人よりも早い
3.携帯には100%つながる
4.省略
5.色々と重なっているときでも、特にガリラボが一年で最も忙しい11月とかでも連携先の仕事の手を休めることはない
6.言い訳は(人によるが)あまり聞いたことない
7.いつも当事者として動いているので提案は具体的である。
8.いつも具体的。ゆえに地に足がついている(ただし、少し理想論が足りない面がある)
9.オーバーフローする前にチームで仕事をうまく分散させている
10.やりっぱなしはない。毎週の突っ込んだ会議を通してチームの誰かがフォローしている
11.クオリティの低さは会議で指摘され、次にまで一定のレベルに持っていく
12.仕事のクオリティが低いと会議で指摘される。その後、修正していく
13.仕事を投げ出すことはありえない(そんなことをしたら次からゼミに来れない)
14.「できません」(ついでに「面倒くさい」)という言葉はガリラボのゼミ生の辞書からは削除している
15.上記とおなじく仕事は放りださない
16.会議できつく言うこともあるが、それ自体は平気なようである
17.経験者(地域の人たち)とのコミュニケーションはトレーニングによってすぐに上達していく。むしろ社会人の方がこれはどうかと思うときがある
18.いつのまにかやらざるを得ない状態になっているので、引っ込み思案でいる暇はない
19.自信過剰のアイデアがあってもすぐに会議でへし折られ、適切なアイデアに修正していける
20.失敗したときは素直に謝ることができる
(参考)だから学生は嫌われる20の理由
1.約束時間に遅れる
2.必要な時にメールが帰ってこない(24時間以内に戻ってこない)
2.必要な時にメールが帰ってこない(24時間以内に戻ってこない)
3.必要な時に携帯につながらない
4.携帯に伝言を残してもリプライがない
5.大して忙しくないのに、すぐ忙しいからと仕事を断る
6.すみません、メールを読んでいませんでした、とすぐ言い訳する
7.評論家的な意見を言うばかりで、自分が当事者として意見をいえない
8.理想論ばかりで地に足がついていない
9.仕事を抱え込みすぎて、すぐにオーバーフローする
10.オーバーフローしてもケアせず、他人任せ
11.仕事のクオリティの落差が激しい
12.仕事のクオリティが低くても平気
13.途中でちょっとつらいことがあるとすぐ仕事を投げ出す
14.ちょっと難しい仕事だと、「すぐできません」という
15.生意気なことを言うくせに、すぐに仕事を放り出す
16.ちょっと厳しいことを言うとすぐにやる気をなくす
17.経験者とのコミュニケーション方法を知らず無礼
18.生意気なことを言わず自分は経験ないからとすぐ引っ込み思案になる
19.アイデアへの自信過剰
20.失敗の理由を分析せず自分ではなく外部の責任にする
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