2019年11月17日日曜日

タマにゃんツイッターの持つ意味について

今日は玉名市と連携して活動しているチームたまがーるの4人の卒論概要を添削しました。
約2名だけかなり手こずり、非常に時間がかかりました。
そのせいでずっと座ることになり、その結果、治っていた腰がまた少し痛くなり、「あいたたたた」と立ち上がるとき、2名には慰謝料を請求しようかと思いました(笑)。

さて、私の腰の痛みはさておき、4人の概要を読みながら、タマにゃんツイッターのことを改めて考えてみました。
https://twitter.com/tamanyanbot

本年度はタマにゃんをYoutuberに見立て、菊池川流域日本遺産を構成する文化財を動画で紹介していく企画を進めています。
次はその最新版の紹介動画です。たくさんのいいねをもらっています。
以前に比べていいねが増えたように感じます。
実際にその通りで、計測した結果によれば(計測値は荒木の概要の中にあります)、チームたまがーるのツイートの工夫によって、「いいね」数はかなり増えているようです。


タマにゃんツイッターを開設したのは2016年の7月のことでした。
熊本地震は発生した後で、まだ大変な時期です。
13ゼミのチームたまラボ(リーダーOG(13)松崎)が手掛けました。
たまラボがタマにゃんツイッターを立ち上げ、その後、こいたまたまレンジャーと引継ぎ、今年のたまがーるで4代目となり、フォロワーも着実に増えてきて現時点で1800名を超えるところまできました。2000名を超えるのも時間の問題でしょう。


4世代のチームが、3年間以上にわたって継続してツイッター運営をしてきて、その結果としてタマにゃんに多くのフォロワーを獲得しました。
この事実は次のように考えることができます。
玉名と連携してきた津曲研究室の4世代のチームの活動は、玉名市を外に向けてPRしていくメディアチャンネルのひとつを生み出したのだ、と。
指揮棒紛失事件を企画したとき、遠くは千葉、そして大阪と福岡のファンとたくさんつながれることをわかりました。
つまり、タマにゃんツイッターは、全国の人たちとつながるチャンネルであって、少なくともこれまでの玉名市にはこうしたタイプのメディアは存在していないのではないでしょうか。
玉名市だけでなく、全国の多くの自治体において、こうしたチャンネルを持っているところは意外と少ないのではないでしょうか。

このチャンネルを誕生させた結果、最近では、例えば玉名市の金栗四三PR推進室からチャンネル借用の依頼があり、いだてん大河ドラマ館のPRなどで活用されました。


ある自治体が、自分たちの広報のひとつとして活用したいと思えるチャンネルを学生たちが生み出したわけです。
よくよく考えたら大した成果でないでしょうか。
この成果は、長年にわたって継続して大学と地域とが連携してきて、玉名市の様々な出来事を捉え、タマにゃんというゆるキャラを介して情報発信してきたからだと思います。
学生たちだからこそできる方法で、そして単発でなく継続したことで、玉名市を外につなげるチャンネルの創設したわけです。
私たちから見ると、この成果は玉名市にとっても一定の意義を持っているのではないかと思います。
ただ、玉名市がこれをどう捉えてくれているのかは、今のところはよくわかりません。

・・・・ 

ところで、津曲研究室はArtractという学生チームが熊本県立美術館との連携も昨年から開始しています。
連携を始めて少しして、Artractもツイッターを開設しました。
https://twitter.com/Artract16
ただ、こちらはまだフォロワーは少なく、外に向けた独自にPRしていくチャンネルとしてはまだほとんど機能していません。


Artarctは、熊本県立美術館の「外の人」として活動して、美術館について見聞きしたことを自分たちの感覚を言葉にしてツイートしています。
県立美術館は、Artractのツイートを厳選してリツイートしていくことで、自分たち「中の人」とは少し違う味を美術館のフォロワーさんに届けておられます。
美術館がリツイートされるのはArtractのツイートのみです。
次は最近、美術館からリツイートされたArtractのツイートです。
https://twitter.com/Artract16/status/1193072632763039744


Artractも週3回のペースでツイートを1年以上継続しているのです。
Artractはフォロワーこそ少ないものの、その継続性によって、タマにゃんツイッターとはまた違ったスタイルで、連携先によい意味での影響を与えているのだろうと思っています。



最後に・・・
「やるときゃやるよ」というのは私はあまり好きではありません。
締切ギリギリになって猛然とやるというのは、あまり好きでない。
要するにそれは、普段やっていないことの証明です。
「やるときゃやるよ」は「普段はやらないよ」と言ってるようなものです。
いつ締め切りだったのかわからないぐらいに自然にやるべきことを終えているのが理想的です。
そうしたことができる人がほんとに優秀。
タマにゃんツイッターもArtractのツイッターもそれができているのか素晴らしい。

活動において大事なキーワードが「継続性」だと私は思っています。
平凡なことを淡々とやっていく力ですね。
社会人基礎力について色々と言われますが、「継続できる能力」は「コミュニケーション能力」よりは大事な能力ではないかと思います。



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