2019年11月6日水曜日

どんな場面でも緊張しないためには

今日の熊日新聞記事です。
新しい大学入試について驚くべきことが起きていますが、今朝の報道にもかなり驚きました。何十年の前のことでなく現在進行形で議論されていたことです。その過程について、誰も明確にはわかっていないということなのでしょうか?


この騒ぎの中、特に「身の丈」発言のことを聞いて、苅谷剛彦さんの名著「大衆教育社会のゆくえ〜学歴主義と平等神話の戦後史」が頭をよぎりました。
苅谷さんが追及した社会が普通になり、人々にとっての無自覚な前提になっている状態での入試や高大接続の議論が行われていたということだったのでしょうか。
なんとも・・・。


他に、さとなおさんのブログを読み、印象に残ったので紹介しておきます。
元ヤンキース、そして元巨人の松井選手は、ジャイアンツ時代も大リーグ時代でも、どんな場面でも緊張したことがなかったそうです。
大観衆の前、そして優勝が決まるといった緊迫した場面でもあってもだそうです。
すごいですね。松井選手の言葉を(正確ではありませんが)書き留めておられました。
紹介しておきます。
なによりもまず、きっちり今現在の自分の100%を発揮することが大切です。80%(さぼり)でも120%(ラッキー)でもいけません。100%を発揮する。
そのためにはまず「自分の100%」を知らなければいけません。
それを知っていれば決して緊張はせず、自分の今の実力を出し切れます。
たとえば相手が大リーグを代表するようないいピッチャーだったら、「今の自分の100%では打てない」という冷静な判断が前提となります。
打てるかもしれない、打ってやろう、とは考えない。今の自分では打てないというところから始める。
そのうえで、もしこのコースに球が来たら今の自分でも打てる可能性がある、と考えてそれを待つのです。
ラッキーで他のコースも打てるかもしれないとは考えない。
もしかしたら打てるかもしれないけど、それは自分のチカラではなく運のチカラなのです。
打席ではそうやって頭を整理して物事に望むので緊張はしません。
観客の声援やブーイング、マスコミのバッシングなども自分ではコントロールできないので気にしません。ゆえに緊張しません。
だから、巨人時代も大リーグ時代も、どんな緊迫した場面でも、緊張したことは一度もないのです。

ジャイアンツの現役時代だと20代のはずです。そんなときであっても、こんな超がつくほどの大人の思考でもって現実に向き合っていたんですね。
一流の人たちは、体格のように先天的なものが必要条件でしょうが、その上にさらに上記のような後天的に獲得した思考のあり方が重要なんですね。
冷静に自分を見つめることのできるメンタルトレーニングは不可欠のようです。
イチロー選手も同様なことを話していたように記憶していますが、どういう話だったか残念ながら記憶にありません。orz

先が見えた感のある私には特段の必要性を感じませんが、ガリラボのゼミ生には(ついでに私の子どもたちにも)松井選手のような冷静な思考を今から訓練して身につけ、自己をコントロールできるようになっていってほしいと願っています。

手始めに、自分の実力をきちんと把握する力をもつことですね。
そのためには行動し、そこからフィードバック(評価)をもらうことを繰り返すことでしょう。
→ 「輝く知性は行動なしには生まれない」のだということです。 
  

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