2020年10月1日木曜日

中秋の名月

 私事ですが・・・

今日は夏季休暇の最後の1日を使って、自宅でずっと新しい論文に向き合ってました。

かなりの集中が要求されるときはゼミ生がいる研究室では無理です。
うるさいというか、私自身が変な行動する可能性があるからです。
論文と格闘するときは、順調に進むことなどほとんどありませんから、詰まった時、頭をかきむしるのはごく普通、ぶつぶつ言い始めたり、モノに当たったり、さらには人(家内)にあたったりと、抱える強いストレスを吐き出しながらの作業となります。

ゼミ生がいるところではそうした行動は無理です。
居合わせたゼミ生に当たり散らしたりしたら、大問題でしょうから。
その点、家内は長年一緒ですから心得たものです。

1日完全に引きこもり、この問題だけ考え続けることができたので、少しだけ進みました。髪の毛を掻きむしりながら、試行錯誤して昼過ぎに見つけのが次のグラフ。全部で150万文字ほどの文章を解析して描いた2次元の位相空間上に、別の分析結果を組み込むことで意味のある部分空間を設定できることを発見しました。見つけたときは思わずニヤリとしてしまいました。少しだけ、問題の内側に入り込むことができたようで、何とも言えない高揚感に浸ってました。


が、しばらして冷静になると、あまり大したことでもないことに気づき、そうなるとさらに冷静になり、最終的に超冷静になって、部分空間を使うことで、これまで「たぶんそうだよな」程度だったことに根拠を与えることができることを書き、論文は少しだけ進みました。

朝から6時ぐらいから夕方6時ぐらいまでずっと手作業にて試行錯誤しながら見つけたのが、わずかそれだけです。
ただ、あのニヤリとした瞬間がなんか気分がよくてですねぇ・・・。
こんな感じで朝から晩まで問題に取り組んでいた20代だった大学院生の頃を思い出します。
ずっと同じことを考えておけばよかった。
今、少しだけですが、この頃に戻れている気もします。
研究していくことは大変ですが、その見返りもまた大きいものです。

「問題の内側に入り込む」という経験をゼミ生も経験してみてほしい。
発達の最近接領域が生まれ、それまでと異なる世界が見える(連れて行ってもらえる)はずです。


論文を18時で切り上げ、それからウォーキングへ。7kmほど歩いてきました。

歩き始めて、今日は中秋の名月であることを思いだしました。
昨日、Artractの4年(17)橘のツイート確認依頼で知りました。
ウォーキング中、大学に立ち寄り、撮ってみました。

月があることもよくわからぬ写真になりました。カメラとは難しいものです。


次はそのArtractの今日のツイートです。4年(17)橘がアップしたのではないかと思います。大変、いい感じです。
ガラシャ様というよりも、かぐや姫という感じです。^^;



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