はやぶさ2からのカプセルが無事に回収されたようです。
ここまで完璧なミッションでした。すごいですね。
「カプセル回収」の記者会見のYouTube Liveをみて、私はさらに驚きました。
次の画像です。後ろにある「会津大学」という文字にくぎ付けになりました。
3年前、会津大学にでかけました(ガリラボ通信2027/10/11)。
主査として大学評価に出かけた大学です。大学内視察と大学幹部に対する面接審査を2日間みっちりと行ってきたなかで、「はやぶさ2」のミッションに関わっていることを知りました。
福島県の公立大学です。
立ち位置としては本学と変わらないわけですが、その大学が、世界的な成果が発表される中で、後ろに漢字で「会津大学」と示されているわけで、この上ない名誉ではないかと思います。
当時の学長さんが熊本出身の方だったの話が合い、色々と話を伺うことができました。
「尖った大学を作ろう」という明確な意図のもと発足した大学なんだと、面接面接審査の時にお聞きしました。
地方の一公立大学がこうした偉業とも言えるミッションの中でしっかりとした位置にいることは、なんかもうとてつもなくすごいことだと思います。
ちなみに、この大学の4年生の卒論と発表はすべて英語でした。
学生は、コンテストなども世界的な大会にエントリーしているケースが多々あり、違いを見せつけられた気分でした。
私事ですが、先月、孫息子が生まれました。
名前は「隼人」といいます。
エンジニアでもあった義理の息子の頭にはこの「はやぶさ(隼)」のことがあったようです。
現在は純粋なエンジニアではなくプロジェクトマネジメントをやっているようで(想像)、新型コロナウィルスの世界的なパンデミックによってビザ取得が延びに延びていたのですが、ようやく取得できたようで、担当しているプロジェクトのため年末からドイツにしばし(数年)赴任するようです。
世の中はごく当たり前のこととしてグローバル化していることを実感します。
孫息子が成長したころは、グローバル化という言葉は当然すぎて、恐らく死語になっているのではないかと思いますが、どうでしょう。
そうした未来を想像するとき、大学なども、そのあり方をどうするか、方向を考えることも必要なんでしょう、きっと。
ところで、現在読んでいる社会心理学の本に、18世紀のドイツの哲学者フリードリヒ・シュライアマハーの
過去に培われた知識の伝達よりも、自ら思考する主体の生産が大学に課せられる任務だ。
という言葉を引用され、その後、
知識は加算的に作用して我々の世界観を豊かにするのではない。逆に、今ある価値体系の見直しにこそ、教育の真価があると思います。
と主張されていました。ちょうど、今日読んだところです。
みんなそんなことはわかっています。しかし、そうした教育を実践できる人、そうした改革を本気で実行できる人がほとんどいないというのが、一番の問題なのかもしれません。
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