2020年12月4日金曜日

ONE PIECE熊本復興プロジェクトのお手伝い

昨晩のこと、突然、Messengerで「電話していいですか」との連絡が入り、その後、電話がかかってきました。
自宅でスマホで電話対応することはほぼ皆無のため不思議そうに家族が眺めておりました。

されはさておき、電話の相手は、知り合いの県職員Yさんからでした。
職場からでした。
熊本地震のとき、Yさんとは電話でやりとりしながら随分と大学を助けてもらいました。
久しぶりのことでした。用件は、県の知事公室で進めている「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」に関することでした。
このプロジェクト、恥ずかしながら、その時まで知りませんでした m(_ _)m 。

ONE PIECE熊本復興プロジェクト
https://op-kumamoto.com/

Yさんの同僚の方がこのプロジェクトを進めておられるとのこと。
電話をYさが担当の方に渡され、話を伺ったところ、プロジェクトではツイッターも運営していて、その中のあるひとつのコンテンツについてガリラボで手伝ってほしいということでした。

https://twitter.com/op_kfpj

 

数分ほど話を聞いて、いつもの如くですが、根拠のない自信だけを頼りに「いいですよ」と返事をしました。
よくやる「見る前に跳ぶ」というやつです。
前進するはずと直感した時は、判断する時、一瞬思考停止することがベストな方法だと思っているからです。
(もっとも思考停止は一瞬のこと。一度決断したら今度は必死で、脳みそがオーバーヒートするぐらい思考を動かしていかないといけません)

善は急げとばかりに、県から手伝ってほしい内容が、Messenger経由で企画書として送られてきました。
さらにまた私の方も善は急げで、企画書を読む前には、誰にこのプロジェクトに関わってもらおうかと思案していました。すぐに決めました。

ところで、今日から2年生が津曲ゼミとして初めての活動を始めます。
今年は「映像づくりの基礎を学ぶ」をテーマに4チームに別れて課題に取り組ませることにしました。何らかのサポートが必要だと思ったので、上級生からの支援を3年生に依頼したところ(私の安請け合いと同じぐらいの速さで)即座に引き受けてくれました。
さすがガリラボのゼミ生。
というか、そういう返事が予想される人に頼んだわけですが。
(ちなみに、この辺り、大変重要ですね。他人に頼まれる可能性を持っているというのは成長に向けた支援を受けやすいというのと同じです。色々と頼まれる人というのは、大変になりますが、それは成長に向けた機会をたくさん得ているということだと捉えるべきかなと思います)

ということで・・・

12月中、次のメンバーでONE PIECE熊本復興プロジェクトと関わっていきます。
3年(18)中山、伊東、河合、宮川

今回集めた仲間(一味?)を改めて眺めてみて驚きました。
興津会のときこの4人は配信の裏方として働いていたメンバーではないですか!! 興津会のことを考えていたわけではないのですが、何らかの必然だったかもしれません。

また、この4人は2年生の課題もサポートするメンバーでもあります。
そうであれば、いっそのこと2年生もこのプロジェクトに関わらせると楽しくなるかもしれません。^^

このメンバーのLINEグループを早速、中山が作ってくれました。
プロジェクトから画像を拝借し、グループ名も拝借しました。笑


楽しい企画になるしょう。そして、この一味が面白いアイデアを出してくれるはず(
(きっと)。
今年は楽しい活動がほとんどなかったので、たくさん考えて、楽しい活動になるといいかなと思います(期待してます)。
  

・・・

人の縁(社会関係資本)

社会関係資本(ソーシャルキャピタル)とは要するに人の縁のことです。県庁からの今回の話もこの縁があってのことです。
一昨年度かかわった「よかボス」の活動もそうした縁によるものでした(この時、天寿園の理事長さんと出会い、大学内では決して会うことのないタイプの方に接し、考え方に強く影響を受けました。貴重な機会をもらえた縁でした)。

弱いつながりの強さ」という社会学の有名な言葉があります。思いがけないことは、家族のような強いつながりを持つ他者よりも、ちょっとだけ知っている(弱いつながりの)他者からもたらされるのだという社会理論です。

ONE PIECEという私とは縁のなかった対象に関わることになるのは、Yさんとの弱いつながりがあったからでしょう。弱いつながりは、それまで見知らぬところに連れて行ってくれるという意味で貴重な資源と言えます(だから、資本と呼ぶのでしょう)。

ただ、弱いつながりがあればよいのかというと、それだけでも駄目でしょう。つながりの相手から、例えば「こいつだったらこれができそうだ」と思われている必要があり、何かの能力を自分が持ってないと声をかけられることはないでしょうから。そして、もうひとつ大事なことが、こいつだったら頼めば引き受けてくれるだろうという他者に対するオープン性を持っていることです(私もたぶんオープン性を持っていて、また上で挙げた4人も持っていると思います)。

ところで、上で、声をかけてもらえる条件として「能力を持っていること」と書きました。私の場合、絵がうまいとか、天才的なプログラムが書けるとか、何か秀でた能力を持っているわけではありません(自覚しています)。
だから、私自身が持っている能力自体に期待されて何か頼まれたことはありません。
私に声がかかるとき、それは私が「学生たちとつながっている」からです。
学生たちと日々つながっていて、一種のハブのような役割を持っていることが、弱いつながりの人たちにとって有用な能力として見えているようです。
なので、その能力の源泉はゼミの学生たちであり、その若さのパワーです。若さとはやはり素晴らしいものだと思います。ただ、自らが上手にそのパワーを発揮していくことは少々難しいようです。おそらく、周囲の上手な支援があって初めて持てる力を存分に発揮していくのではないかと思います。