今週、学生GP公開審査会が行われています。”今週・・・行われています”という表現から推測できると思いますが、日程がピンポイントではなく、月曜日から金曜日まで発表動画を公開するというオンラインで審査を受けるスタイルとなりました。
”動画”を提出ということだったの、プレゼン側は、当然ですが、そのメディアにふさわしい発表スタイルを採るべきですね。
「メディアはメッセージである」という著名な言葉をマクルーハンが残しています。まさにその通りで、どういったメディアを使うかそれ自体がメッセージになっているわけで、伝える側はそのメッセージに合うスタイル・形式を選ぶべきだと思います。
対面であれば、リアルな空間自体がメディアとして機能するわけで、発表側と聴講側がリアルな空間を共有している点を理解した上での発表スタイルを選ぶべきでしょう。
ちなみに、昨年の発表会は対面でした。なので、参加されていた連携先の宮尾県美館長さんをプレゼンの中に入ってもらう形でプレゼンを構成するスタイルとしました。リアルな空間で発表する時、どういうことやれば自分たちがやってきたことを十分に伝えられるだろうかと考えた結果です。連携先と一緒にやってきて生まれた成果なので、連携先の方は単なるお客さんではなくプレゼン側にいてもらうべきだろうと考えるによるものです。
さて、今回のコロナ禍の中で様々なことがオンラインとなり、発表会などもオンラインでの開催が定着してきました。
動画で発表するスタイルが通常の姿となりつつあります。
ところが、メディアが変わったのに、多くが対面での発表スタイルをそのまま動画の中に持ち込んでいるパターンをよくみかけます。
例えば、パワポの録画機能を使って、スライド+音声、あるいはスライド+動画というパターンがそれです。
作成が簡単だからというのもあるでしょうが、ひとつはメディアへの感覚が弱いせいもあるのかもしれません。
もっとも、授業のように1時間とかのレベルの動画の場合は、パワポがベストな方法なのもしれませんが。しかし、公開審査会のように7分程度の動画の場合、パワポの録画機能は、動画というメディアの特徴を生かしているようには思えません。
そんなことを考えていたので、4年生にクロマキー合成の勉強をしてもらったのは、動画という特徴をうまく生かしたコンテンツ作りに取り組んでもらうためでした。
しかし、学生GPの発表会準備について、当初の雰囲気ではそうした合成スキルを使うこともせず、通常の発表動画を作るような気配もしていたので、改めて「これは動画での発表なんだよね」ということを念を押したように思います。
動画というメディアを使うことを意識すること。
ガリラボのゼミ生はこの辺りを強く意識してほしい。
どういったメディアかによってやり方は変わるべきです。
試作品を作り、最初に相談(ホウレンソウ)に来たのがArtractでした。
見せてもらった試作品は私の期待を越えるものではありませんでした。
見せてもらった試作品は私の期待を越えるものではありませんでした。
なので、たくさんの注文を付けました。
時間があまりありませんでしたが、ここはティンカリング(ガリラボ通信2020/11/5)を実践すべきところです!!
チームで総力を挙げて私の注文に対応したようです。撮影のやり直しなどを含め。
翌日、修正版を持ってきました。
OKを出そうかと思いましたが、やり直しを伝えても多分作業するだろうと思ったので(ここすごく大事!)、再度注文を付けました。
可能であればという言い方をしつつでしたが、「諦めたら試合終了」という言葉もあるので、締め切りギリギリまで修正作業をやってみたいはと伝えたように思います。
ギリギリまで作業しておりました。そうして出来たのが次の発表動画です。
Artract
たま応援隊
次はやり直しを指示したArtractの動画のビフォー・アフターです。
ただし、ビフォーは2回目の試作品となっています。右のアフターは完成品(なお、次の動画の音声は右側のアフターからだけ出力しています)。
一番最初に見た試作品は完成品とはもうかなり異なっているので、横に並べて映像を見るのは難しく、2回目の試作品と完成品と比べてみました。
努力の跡が見えるかと思います。
ただ、もう少し時間があると、さらに細部の修正を指示していたのですが・・・。
最後は、時間切れだったので、妥協しました。笑
(教訓)一度作り上げたものを最後の最後までギリギリまでしつこく粘って作品と向き合うと良いものができます。