2017年3月12日日曜日

「聞く」というスキルのこと

昨日のガリラボ通信に、
  問題解決とは、その前に、何が問題なのかという問題発見力と
  その定式化が求められます。
と書きました(ガリラボ通信2017/3/11)。
偶然このことと関連する中原さんの記事を目にしました⇒こちら
(「偶然」と書きましたが、実際は、昨日のことがあったから目の留まったわけで、その意味では
「必然」でした。この記事以外にも多数見ているわけですが、それらは目に留まることはなく、こ
の記事だけ気になりました。見るという行為はやはり知識の影響が大きい)

社会人として重要なスキルが「聞くこと」だとのこと。
話すことも重要でしょうが、コミュニケーション能力としてまず大事なのが
「聞くこと」であり、それが結果的に問題の発見と定式化(課題設定力)に
つながっているわけです。
大変納得できます。
しかし、「聞くこと」って非常に難しい。
他者の頭の構造を理解するという行為なのですから、当然です。
(この意味で、極めてわかる授業というのは普通はあり得ない! 聞いて一発でわかるようなものは
以前から知っていることであり、知識の吸収という意味では聞く価値がほとんどない) 

上記ブログの中で、中原さんが
  聞くこととは、「わたしは聞いている」という姿を相手に積極的に呈示しつつ、
  相手から信頼をえて、相手の提供している情報を受容し、判断する行為です。
  つまり、聞くとは「積極的に相手にかかわる行為」であり、「相手の信頼をつく
  りだす行為」なのです。
と書かれています。
「聞く」とは極めてアクティブな行動なわけですが、そうした「聞く」を実践でき
る人はそう多くないでしょう。
私もかなり苦手です。年齢を重ね自分本位になっていくとなおさらです。
どんどんと話す力だけが伸びていく。
きちんと話をしているので外から見ると一見立派に見えるのかもしれませんが、
油断していると聞く力が弱まっていくように思います。
聞くという行為は、変化が可視化するのが難しいので、弱まっていることを自覚で
きないままにズルズルと行ってしまう。
その結果、人の話は聞かず、自分のことばかり主張するようになる。
子供にもいますが、大人でも多いですね。笑
 
以前、「聞くこと」に関して似たようなことを書いていました。
随分前のことです。
  聞くということ(ガリラボ通信2011/9/25
ここで引用している営業ウーマンは、聞く力が優秀で、そのスキルを土台にして
ビジネスの世界で活躍をされていきます。
 
聞く力。社会人としてまず必要なスキルです。
プレゼンがもてはやされますが、それ以前に根本的に大事な力です。
騙されたと思って「聞く力」のトレーニングをしていくとよいかなと思います。
ただ、問題は、どうやって練習すれば良いかがよく分からないというのが
難点ですけど・・・。
 

本日、大学は一般入試の後期日程でした。
4月からのために、この時期にまだ入試と格闘している受験生たち(主として
高校3年生)はほんとに大変ですね。
  
追伸
明日(3/13)は事情により休暇を取って1日休みます。
  
 
 

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