外に3時間座っての審査員ボランティア。
まあ、寒いのなんの・・・ 芯から凍えました。
「寒い、寒い」といつもぼやいている4年(13)飯沼だときっと死んでいたでしょう。笑
学生団体26チームの踊りの審査員をやっていて感じたことがひとつ。
主に大学生が参加しているのですが、その大学生チームのほとんどはほぼ
オーソドックスな内容でした。
一方、県外、福岡、愛知から参加していた高校生チームのオリジナリティと
いうか、創造性に溢れた表現は素晴らしかった。
そして完成度も非常に高い。
そういった高校生チームだから、遠くまで遠征してきたのでしょうが。
大学生はオーソドックスで、(特別な高校生だったと思いますがその)高校生は
表現が突き抜けていて非常に斬新でした。
寒さを必死で耐えながら、高校生はなぜクリエイティブなのだろうかと
考えていました。
辿り着いた答えは、活躍する若者には、背後に大人がいるということ。
逆かな? 大人に若者がついているのかもしれません。
高校生にはきっとコーチとしての優れた顧問の先生がいるのではないかと思います。
たぶん、高校生だけでこうして遠征にやってくることはないでしょうから。
もっとも大学生でも、コーチを求めるグループはいるでしょう。
突き抜けるほどに成長していこうと思っている学生たちほどそうです。
そういったところは高校生をはるかに超える表現に達しているだろうと思います。
若者だけがいても今一つ、大人だけだったら全くもって今一つ。
双方がうまくコラボできたとき、非常にクリエイティブなものになっていく
のではないかと思ったのでした。
そこで条件がうまく揃ったとき、化学反応が起こり、爆発的な変化が生まれるのでは
ないかと思ったのでした。
もちろん、2つの物質があるだけでは反応は起きません。
反応を起こすためには条件を揃えるための試験管等の場(環境)が不可欠です。
反応の場としての環境が整ったとき、非常に面白いものが創造されていくのでは
ないかと思います。
素晴らしい事業が行われている時、そのほとんどがこうしたパターンを持っている
のではないかとも思った次第です(違っているかもしれませんが)。
なお、こんなクリエイティブな活動を行っている事例が私の身近にあります。
先週金曜日(3/24)夕方、OG(M13)坂口が夕方、ガリラボに顔を出しました。
たくさんの玉名のチーズ饅頭を持って。ガリラボで非常に人気の高いお土産です。^^;
通常の教諭から昇格し、管理職となるためその報告を兼ねて顔をだしてくれました。
坂口の話を聞くと、坂口は、勤務校の教育改革について(ガリラボ通信2016/11/29)、
明確な考えの下で行っていることを知りました。
ガリラボでの学びがその動きの基盤に多少はなっているのかもしれませんが、それ以上
にもともと勉強家だった坂口なので、そうした学びを土台に中学生を(さらには地域も)
巻き込んだ学校の教育改革を突き進んでいるようです。
2人で、数時間、いつも通り、話があっちこっちに飛びながらの雑談でしたが、坂口の
やっていることで私もかなりの刺激をもらいました。
その日、次のメールをもらいました。
今日は貴重な時間をいただき、ありがとうございました。たくさん大切な
ことを教えていただきました。仲間、汗をかく、環境、学生の成長を思い描く、
早めの準備、等々たくさんのキーワードをもとに、やってみます。
コツコツがんばります。
逆です。坂口の話の方が遥かに刺激的でした。引き込まれました。
管理職となっていくため、厳しさが増すことになりますが、パワフルな坂口ですから、
いつの間にか課題をクリアしていってるのでしょう。
「今度、タマにゃんを連れていきますので」、と話したので(笑)、連れて行けるような
理由を考えないといけないですね。
「こいたま」の諸君、頑張って考えてほしい。^^
もうひとつの事例は、今度閉校となった河浦高校で教諭をしていたOG(03)菅原。
卒業して10年。体は小さいですが、パワフルすぎる先生へと成長しています。
河浦高校の生徒たちに色々な経験をさせながら、地域をベースにした優れた教育を
実践しているように思いました。教員としてはこれからが真に活躍していく年齢と
なるので、同じ女性教員の坂口などもモデルに成長していくと良いかもしれません。
坂口はよく本を読んでいます。見習うべきでしょう。
若さのエネルギーだけで今後もどうにかなっていくほど教員は甘いものでもないでしょう。
菅原は、熟達していく過程にあり、この過渡期を乗り切っていくには学び(=自分を
変化させていくこと)しかありません。
そのためには学びが不可欠。もっとも低コストでできる学びが読書です。
坂口を模倣し、学びのための読書を実践していってほしい。
菅原のFacebookより
その菅原からは昨日、次のメールが届きました。
本校は早めの転退任式が昨日終わりました。
いよいよ河浦を離れることになると思うと、
寂しい限りですが、昨日もやかましいくらいの元気な
卒業生が来てくれてパワーをもらいましたので、
新年度も頑張っていこうと思います。
これまでより研究室に近づいたと思いますので、
さらに今後ともよろしくお願いいたします。
4月から新設校の球磨中央高校に異動します。「地域未来探究科」という
新しい学科があります。そこに新入生がやってくるという記念すべき年に、菅原は
異動していくわけです。
OB(M08)田中教頭先生が熊本商業に異動になったので、河浦高校でトレー
ニングを積んできた菅原に、OB(M06)小松校長先生はかなり期待をしている
のではないかと想像しています。^^;
頑張ってほしい思います。
余計なことですが、知っている熊日の記者さんが球磨に異動になったようなので、パワフルな
菅原のいる球磨中央高校に注目しておいてくださいと伝えておきました。^^
ガリラボの卒業生である2人の女性教員は非常に元気です。
生徒を巻き込みながら、学校を新しい優れた形に変化させていくでしょう。
安定はいけません。
安定とは衰退です。
変化こそが、真の安定につながる=赤の女王仮説(ガリラボ通信2010/9/23)。
そのことをまさに実践している坂口と菅原かと思います。
ついでに、もうひとつ。
この3月で派遣教員としての1年目が終わり、4月からM1(16)大野が現場に
戻ります。
大野には、1年前とかなり大きな変化を感じます。向こうの人から、こっちの
人になってしまった。笑
坂口の話を聞きたいと言ってましたが、金曜日は4月から復帰する現場に行ってました。
大野から月例報告書とともにメールに次のようにありました。
当たり前なんですが、あれだけ馴染んでいた代陽小だったにも拘わらず、
同じ釜の飯を食わなくなると、浦島太郎のように1年前に時間が止まって
しまっている自分を感じました。
なぜかな?と思いながら、職員と自分との関係を観察していると、
人は、相手の反応(行為)が知れた人と会話をしたがるようです。自分も
なのですが・・・
同じ釜の飯を食っていると、相手の行為が可視化され、相手との関係が組織
化されます。
そのことによって相手のと関係に秩序が生まれます。
同時に、組織化によって可視性が与えられ、背後期待も確立していきます。
こう考えると、1年というブランクによって、背後期待が更新されなったのが
原因のようです。
会話のしづらさという違背実験から、私達は、この背後期待を上手く利用して、
相手にあった言葉を選び、会話を進行しやすくしているんだということがよく
分かりました。
さらに、私達は、相手の行為と自分の行為を関連づけて生活しているんだな
ということも感じることができました。
より快適に過ごすために、カテゴリー化や背後期待、自然言語の習熟、カテゴ
リー化装置、可視化を上手く活用していることをエスノメソドロジーを知って
体感すると、ガ-フィンケルの本当のすごさが理解でき、感動さえ覚えました!
このメールについて、こっちの人である私はすっとわかるわけですが、異なる
パラダイムの人にはやはり通じにくいでしょう。
なので、しっかりとリハビリ(アンラーニング)をして、自分をまた変化(元に
戻すのではなく、らせん階段のように、同じ場所に戻ってもステージは上がって
いるような変化)させなければなりません。
1冊をほぼ1年かけて読んできた忍耐力(3時間×33=99時間ほど一緒に
議論しました)で苦しいリハビリもきっと大丈夫かとは思います。
大野が、毎月、勤務校の先生方に発行してきた「ガリラボの学び」通信の
今月号です。自分の学びのまとめを他者に公開していくことで、自分の学びを
加速させているわけです。自律的な学びになっていて素晴らしい。
この通信だけでなく、学びを言葉にすることをたくさん実践してきた大野。
記録を取るといえば、4年(13)松崎が思い浮かびますが、大野の記録はその
かなり上をいってます。そのため、非常に苦しみながらの言語化の作業であった
ようです。
ですが、これからの人生においてその経験は、いつか(いつになるかは不明ですが)
意味を持つようになるはずです。
ゼミ生は、大野を、身近には松崎の行動を学んでいってほしい。
<おまけ>
昨晩の審査員の仕事(ボランティア)の前、明るいうちに見えた熊本城に様子。
改めて、ひどい地震だったと思いました。
熊本城はそれを表象する貴重なシンボルだとも思いました。
修復が始まっていますが、元に戻すような修復をやるのでしょうか?
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