誰もいないガリラボ。
大学院生とは2月に入るとメールでのやり取りで研究の打ち合わせを開始し、学部生も2月下旬には打ち合わせはオンラインに移行させました。
最初は2月27日(ガリラボ通信2020/2/27)。LINEグループでのテキストを使った打合せでした。
オンラインの影響で、2月以降はガリラボは閑散となることが多くなりました。
さらに大学が休校を決定し、そして先日には政府の緊急事態宣言もあり、外出にはかなりの歯止めがかかります。
しかし、あまり長くゼミを中断させておくのは極めてまずいと、熊本地震の経験から思っていました。
大学から心が離れてしまう危険性が高くなりますので。
しかし、一部のメンバーとやっていたLINE会議でもって打合せをするとなると、大人数になると困難です。
それでWeb会議システムZOOMについて急遽調べ、ゼミ幹部との打合せの中で、ZOOMを使ったゼミを行うことを4月2日に決めました(ガリラボ通信2020/4/2)。
その後、ゼミ幹部が活躍。
他のゼミ生へのZOOMの啓蒙に奔走してくれ、今日、ZOOMを使った今年度最初のゼミを行ったのですが、何の問題もなく実施できました(見事!)。
予定の13:30ジャストに誰も遅刻することなく集合。
ガリラボの初めてのオンラインゼミが始まりました。
ゼミ幹部の教育活動が効果を上げており、ZOOMを使ったひとりひとりの発表は非常にスムーズでした。
進行を務める岩奥ゼミ長が、「では、次は●●。画面共有しますか?」と促し、「いや、口頭で」というゼミ生、また「画面共有します」と答えるゼミ生は、パワポのスライドショーを画面共有しながら説明してくれました(スマホのパワポアプリで発表しているゼミ生もいたようです)。
なお、この日のゼミ前半は、4年生ということもあり、現在の個々の就活の進め方についての情報共有を意図したプレゼンでした。
個々のプレゼン後は、質問も多くでて、予定していた時間では足りず、ZOOMの40分の時間制限にかかっていったん切って再度立ち上げることになり、活発なゼミになりました。
オンラインなので肉声と比べると少しだけ聞き取りにくいときもありましたが、普段のゼミとあまり変わらない印象を持ちました。
12名の就活状況を聞いて、驚いたのは最近の就活方法の変化です。
かなり様変わりしているようです。
様々な就活用アプリがあって活用していて、ゼミ生同士で貴重な情報交換の場になっているようでした。
また、驚いた点がYoutubeを使って色々と勉強しているのだとか。
Youtubeは「娯楽のツール」との先入観を持っていた私はゼミ生の行動にかなり驚き、「そんなにYoutubeを使うのか?」と質問したら、「めちゃくちゃ使います」とのこと。
どうも、オンラインでの学習は、たぶん我々教員が想像している以上に若い世代にはかなり進行していることを知りました。
今日のゼミは、私にとって、若い世代の(私の知らなかった新たな)行動パターンを知ることができた時間で、大きな発見でした。
今現在、あちこちの大学でオンラインについて慌てて準備をしていますが(私もそのひとりです)、どうも、受ける方の学生たちの意識と行動は、そのずーーーと先を進んでいるようです。
慌てる大学と、オンラインを活用して着実に行動して学生、両者のギャップにちょっと愕然としました。
全員でのプレゼンが終了した後は、「ブレークアウト機能」を使って卒論2チームに分かれての分科会(それぞれのチームごとも打合せ)に移りました。
これも実際のゼミでよくやるパターンです。
個別のグループワークをやりますが、ZOOMではそれがブレークアウト機能として用意されていて非常に便利です。
次は、全体会議からブレークアウトした「Artract」のセッション。
みな真剣な顔で話をしています。
休館が続く美術館においてできることは何かという点を話しています。
もうひとつは玉名市をフィールドにする予定の「たま応援隊」のセッション。
こっちに参加したら驚きました。男どもが運動会を繰り広げておりました。
叱るに精一杯で、そっちの写真は撮っておりません。orz
13:30に開始して2時間10分ほどのゼミとなりました。
これまでリアルな場で関係性を作ってきたゼミ生なので、オンラインの場でも非常にいい感じでゼミを行うことができました。
私自身、いつも以上にゼミ生に質問することも多く、新しい情報をたくさん得ることができました。
最後に、4年(17)阿部がネット回線の不調で退室してますが、残りのメンバーで「記念撮影」して本年度第1回のゼミを終わりました。
オンラインばかりだと飽きるでしょうが、オンラインはゼミに使うのは有用なツールとなることを実感しました。
個が埋没せず、オンライン上では平均化されるというか、平等になっている印象も持ちました。
そうしたこともあり、これからはあえてオンラインを組み込んだ授業設計も重要になるだろうと、そんなことを今日の実験を通して感じた次第です。
17時からはM2(19)塘添と福嶋ともZOOMでゼミを行いました。
こっちは研究の進捗報告がメインなので、オンラインがオフラインよりも勝っていると思いました。なにしろ通学時間をゼロにできるところが大きい。
ちなみに、今日のゼミはあえて私も自宅で実施しました。
ゼミ生も全員が自宅です。
全員が自宅にいて、大学でやっているゼミとほぼ同様なゼミが実施できることがわかりました。
もちろん、具体的な作業が必要になると話が変わるわけですが、試行をやっていく中で、全国であるいは全世界でオンラインの意味を肌感覚で理解していく人が増えるはずです。
若い世代はすでに肌感覚としてそれをもう持っているわけで、古い世代がようやく追いつきそうです。
2020年はこの動きが起きる年ということになるのかもしれません。
今週金曜日は、まだリアルな場ではそこまで深い付き合いのない18ゼミ生のオンラインゼミを実施します。
この試行にてまた新しい知見を得ることができるはず。
そうしたことを積み重ねて、コロナ以後の新しいゼミの在り方を考えていこうと思います。
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