2020年4月10日金曜日

ガリラボも学びを止めない!!新3年(18ゼミ)生のオンライン初ゼミ

風が吹き、桜吹雪が外を待っていました。
この時期、本当は駐車場は満車になっているはずですが、ご覧の通り、ガラガラです。
愕然とする光景です。


ただ、ずっと先に目をやるとご覧の通り。ランドセル姿の小学生が見えました。
熊本市内の小中学校はGW明けまで休校が決まっていますが、今日は登校日だったようです。
朝、通勤してくるときもランドセルを背負った小学生が何度も遭遇しました。
楽しそうに友達と歩いていました。
コロナ禍の中でどんよりした雰囲気の中ですが、こういった暗い中での子どもたちの存在は明るい「希望」です。元気をもらえる人(大人)が多いのではないでしょうか。


さて、ガリラボでは16時から新3年生となった18ゼミ生の初ゼミを行いました。
大学の授業再開は4月20日(月)からの予定ですが、それまではとても待てません。
立教大学経営学部の学部長さんが、学内立ち入り禁止であっても、
  学びを止めない
と具体的に行動を起こされています(参照)。この学部長がこう言われています。

2011年の東日本大震災の時も私は学部長でしたが、当時はさすがに学生を集められないだろうと授業開始をGW明けまで延ばしました。当時の吉岡知哉総長が「今こそ大学が問われている。大学が果たすべき役割を考え続けなければいけない」と言っていたのが今も頭に残っています。1カ月間、学生とつながりを切ってしまった。それでよかったのかと。ですから今回、9年前と同じことをしてはいけないと強く思いました。
教育の提供を止めることは大学の死を意味します。完全な形ではなくても、やらなければいけないと、3月半ばからオンライン授業を準備しました。うちは学生最優先の文化があり、教職員みんなが、学生の学びを止めないと言っています。

こんな覚悟があったゆえに、学生が1600人も所属している学部(県立大全体とあまり変わりありません)ですが困難を突破して4月当初からオンラインでの授業にこぎつけられたのでしょう。
立教大学の学部長さんは東日本大震災のことを書かれています。ここ熊本も4年前に熊本地震を経験しました。その当時私は副学長で、被災からの大学再開に向けた仕事に没頭していました。
大学再開した後、5月新緑の中を大学にやってきた学生たちから「大学に来たかった、授業を受けたかった」という声をたくさん聞きました。

地震後の春秋彩編集委員に依頼されて寄稿した当時の感想

そうした声を今でもはっきりと覚えており、やはり大学は学びを止めるようなことがあってはならないのだと思います。
本学は休校せずに、授業を予定通りに開始するはずでした。当初は。
しかしギリギリになって4月19日まで休校となり、学びを止めることになってしまいました。
熊本地震の時は、自宅が被災し避難所生活となる学生も多く、生活の再建が必須ということで、すべての学校が休校を余儀なくされたわけですが、今は生活自体は多くが出来ています。
生活自体は問題ないから、非常事態宣言の出ている東京で、キャンパスは立入禁止であっても、立教大学は授業を行えているわけです。

差は何でしょう。「覚悟」の違いでしかないのかもしれません。
 
私は大それた覚悟は持ち合わせていませんが、ゼミのスタートだけだったら覚悟はそこまで必要なさそうです。
なので、熊本地震で聞いた学生を声を踏まえ、ガリラボも学びは止めないでおこうと考え、4月9日の通常の授業開始頃にはゼミをスタートさせました。
最初は4年生(ガリラボ通信2020/4/8)。
そして今日、3年生にゼミを80分(!)実施しました。
通常の授業と同じ予定通りの時間にオンラインゼミをスタート。
全員自宅(一部移動中でした)からの参加でした。
 
事前に宿題を出しており、それについて全員に発表をしてもらいました。


その後、この状況下でできるゼミでの学び、GW明けまでに一定の成果を出せる学びについて議論しました。

なお、これらのお題は事前にゼミ幹部と私との事前打ち合わせで検討して作り、それをゼミの前にゼミ長から全員に宿題として提示されます。
全員から、自宅を行動のベースとしたときにGW明けまでにやれるゼミでの学びについて12通りの案が出ました。
来週前半に幹部会議を開き、それをひとつの案にまとめ、来週のゼミで全員に提示して了承を受ければGW明けまでの18ゼミ生の課題として取り組むことになります。

80分(ZOOM無料版なので40分x2回)ギリギリまで議論し、最後にオンライン集合写真を撮って初ゼミは終了しました。


17ゼミ生と比べてまだゼミの経験値が不足しているためぎこちないですが、これから回数を増やしていくと徐々に18ゼミのカラーが定まっていくことでしょう。
全体の印象としては、最初のゼミとしてはかなり良かったと思います。
ゼミ長として初めてゼミを仕切った3年(18)中山ゼミ長は、かなり緊張をしたでしょうが、議論がスムーズにいってる様子を見ていて、きちんと準備をしてきていることがよくわかりました。
中山をゼミ長に選んで正解でした。
 


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