2020年7月14日火曜日

卒業生2人からの連絡

最近、卒業生2人から連絡がありました。

ひとりはOB。
9月に結婚式の予定でしたが、コロナ禍によって延期にすることにしたそうです。
色々な方々との相談の結果とはいえ、苦渋の決断だったのに違いありません。
ただ、私の家内にも人気のあったしっかり者の卒業生です。
式自体は延期になったにしても、希望に満ち溢れた生活がこれから始まっていくことでしょう。

もうひとりはOB(15)宿利。
4年生の時、玉名の活動で使っいていた360度カメラを購入したそうです。
宿利の住む日田地方は、数年前の九州北部豪雨では甚大な被害を受けましたが、今回の豪雨でも被害がでています。災害ボランティアに行った際、何らの記録として使えるのではないかということもあって購入したようです(さすが)。


宿利からの連絡をもらって、こうした記録はほんと重要だと思いました。
たまたま熊本大学のホームページを見ていたら、熊本大学は県南部の被災地に入って、広域調査を行っていおり、調査結果の報告書が速報として出ていました。
被害の全容を記録しておくため、すぐ動ける近隣大学として専門的な調査を組織的に進めたのに違いありません。
内容は異なりますが、なんだか水俣病調査を(直接知っているわけでありませんが)みているかのようです。
災害現場では当事者や支援者はその復旧に向けた活動に従事しているため、記録というのは到底できません。
メディアがその役割を担い、災害報道によって貴重な記録が蓄積されていくことなりますが、学術調査はまた違った視点での客観的な記録となっていくはずです。
発災からの混乱が落ち着いたとき、そうした調査結果は重要な資料となると思いますので、大学ができる、そして近隣大学だからこそできる迅速な地域貢献のひとつのやり方なんだと思いました。
たまたまでしたが、ガリラボでは、熊本地震の時は発災から1カ月して大津町に入り、それから半年ほどかけてオーラルヒストリーの形で現地の人の声を拾っていきました。
特段意識していたわけではないのですが、熊本地震についてそうした記録が少ないことに後々気づきました。
県大は、熊本地震の際に多くのノウハウを学んだはず。ただ、学ぶ主体として重要な部署のひとつだったCOC推進室が解体されているのでノウハウが散逸しているのではないかと気になります。
  



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