2020年7月20日月曜日

卒論チームとの会議/一歩を踏みだすということ

午後、卒論2チームの会議でした。
13時からArtractとの会議は2時間ほど。
熊本県立美術館で7月18日から始まった「江戸の動物絵集合」についてのArtract独自の広報「Artract小学校」について細かな詰めの部分の打合せでした。
写真は打合せが終わってからのArtract小学校企画の実験をやっているところです。
こうした実験などを通して、新しい生活様式が求められる昨今、Artractは、#おうちで美術館のための方法を独自に開発していきます。


また、#おうちで美術館にもつながることですが、視覚に障害を持つ方々に対する鑑賞に向けた方法についても議論しました。今日はその中でも評価の方法が話題になったので、「セサミストリート」がうまくいった秘密でもある形成的評価の方法を紹介しておきました。
形成的評価は、学生たちが苦手とする部分だと感じています。
とりあえずやってみて、それをその都度評価して、徐々に修正していく方法ですが、この「とりあえずやってみる」こと、「完璧を目指すよりさっさと完成させろ」をどうも苦手です(自分ではあまり自覚できてないのでしょうけど)。
例年ですが、卒論が始まるとこの状態になる学生が意外に多い。
実際に動くというのは面倒だからでしょうが、だけど、
 ゴールに辿り着くのは一歩踏み出した人だけガリラボ通信2013/9/1
なんですよねぇ。

15:30からはたま応援隊との会議。こっちも2時間ほどやっていましたが、行動に移す部分で少し停滞気味のところがありました。
慣性のためか、動き出すことには困難が伴います。
しかしそれでも、どうにかして動き出しましょう。
 

<余談>新しく一歩を踏み出している人たち
世の中は今、これまで動けなかった部分が大きく動き出しています。
コロナ禍の影響です。
大学も同様で、従来であれば到底不可能であった遠隔授業に踏み出し、問題はあるにしろ、遠隔授業を可能にしてしまいました。大学というのはやっぱりすごいものです。
この動きを踏まえ、国立情報学研究所の船守准教授がこんなことを話されています。
世界の大学はオンライン教育に移行している。大学側も学生側も不満を抱える一方で、これからは、感染者数を横目に、オンラインとオンキャンパスを随時切り替えいくことが求められる。授業時間も可変となることから、学修時間ではなく、学習到達度で、学位や単位の付与をするといった切り替えも必要

大学は大きく変化していくでしょう。そして、今後の世界は、
ポストコロナに待っているのは、教育・就労・生活のいたる面でデジタルとフィジカルが融合した世界だ。こうした近未来の世界像に適合した教育に投資することは、これまで呼び込むことができなかった層を高等教育に誘うことにもつながる。これからの大学は、社会に溶け込み、学習や協働の場を提供することが求められている。

ということで教育の場も随分と変わっていきそうです。というか、そう変化するように行動を始めている人たちがいるのに違いありません。
大教室に学生を集めて成立していた大学が、新しい動きの中で形成的評価を受けながら新しいスタイルへと脱皮していくのに違いありません。
こうした動きは大学だけに限ることでもありません。
あらゆる職場にて起きていく変化だろうと思います。
そうした変化に対抗する唯一の方法はアンラーニングと新たな学びです。
形成的評価を続けていくことはそれを逐次実践しているのではないかと思います。




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