2020年9月13日日曜日

チームの生産性に最も影響を与えている因子

Googleが2012年に開始した「生産性改革プロジェクト」で、生産性の高いチームの持つ共通点と成功因子が発見されたそうです。
Google内の数多くのプロジェクトチームの活動成果とメンバーの言動を細部まで調査分析した結果だそうです。エスノグラフィー調査などをやったようです。
このプロジェクトでは、次のような因子は生産性に大きな影響を与えないことが明らかにされています。
①仕事量、作業規模の大小
②シニア社員の有無
③チームの規模
④チームメンバー個人のパフォーマンス
⑤チームメンバーが外向的か
⑥合意による意思決定がされているか
⑦メンバーが同じオフィス空間内にいるかどうか

驚きます。④とか衝撃的ですね。個人の優秀さはあまり関係ないというのですから。また⑦は私は重要だと思っていましたが、それもあまり重要ではないとのこと。
それで、もっとも重要な成功因子は何だったかというと、
 心理的安全性がチームの生産を高める
ということだったそうです。
心理的安全性とは、自然体の自分をさらけ出せる環境のことです。

次の「最強のチームのつくる方法」にあることかなり正しいということがわかります。


子どもたちが勇気をもって冒険に向かうとき、そこには「安全基地」が保障されているからということがわかっています。すべてを受け入れてくれる母親などがそれに該当します。その時初めて、子どもたちは挑戦をするそうです。
心理的安全性はそれと似ているように思います。

心理的安全性にもっとも大きな影響をもらたすのはリーダーです。リーダーがチーム内のコミュニケーションの性格を方向付けていきます。最強チームをつくる方法によれば、リーダーは、弱さを見せる勇気を持つことが重要だとのことで、次のステップで信頼を確立していくことが大事だそうです。

ステップ1:リーダーが弱さを見せる
ステップ2:メンバーがそのシグナルを受け取る
ステップ3:メンバーが自分の弱さも開示する
ステップ4:リーダーがメンバーからのシグナルを受け取る
ステップ5:弱さのループが確立され、親密さと信頼が深まる

これって昔ガリラボでよく話していた「弱さの強さ=バルネラビリティ」、またエビフライのシッポの話にも通じるものです。

(参考)リーダーについてドラッカーの言葉


オンラインでもよいチームは大丈夫なようです。ただし、心理的安全性を確保した後であればでしょうけど。
ガリラボにも色々なチームがあります。私もそうしたチームの一員です。「心理的安全性」を今まで以上に大事にしていかねばと思います。

コロナ禍という非常時下で、色々と新しいことに挑戦しないといけない時代。様々な組織で、心理的安全性の問題は重要な意味を持っているのではないかと思います。

 

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