2020年3月12日木曜日

卒業式中止~危機的モードにあるときはプロアクティブ3原則で

朝、通勤中の際に見かけた健軍川の風景。のどかです。


一方、人間界の方は、WHOがパンデミックを宣言して、新型コロナウィルスはついに全世界に蔓延して、封じ込めから次のステージへと移っていくようです。
将来、あちこちで映画化されるのではないかと思っています。

ひょっとするとその主役は、この方、トム・ハンクスかも。
なぜかトム・ハンクスのインスタをフォローしているのですが(実はファンです)、今日のインスタで新型コロナウィルスで陽性反応が出たと公開されていました。


そんなニュースが流れてきた後、今度は大学のニュースが流れてきました。
卒業式(全体式典)が中止となったようです。

3月4日の段階で卒業生と保護者の参加の上で卒業式を開催するとの連絡があり、その後、3月6日に県内主要大学はほぼ卒業式中止との新聞報道を見て、気になっていました(私以上に卒業生と保護者は特にそうだったと思います)。
先日も書きましたが、ことセキュリティに関しては「疑わしきは罰する」的態度で臨むべきなので、今の状況を考えると中止が妥当だと思います。
判断の時期が今日が妥当だったのかは様々な事情もあるのでしょうから、なんとも言えません。
ただ、この状況で入学式をどうするかまだ判断の途中であるといった話があるとかないとか、そんなことを耳にしました。
噂ではありますが、もしもまだその段階にあるのだとすると驚きました。
そういったレベルをもう越えていると思うのです。

次は2014年(平成26年)に熊本県知事から県職員に出された危機対応についての指示です。
特に最後の「プロアクティブの3原則」に注目してください。
危機対応のおいては常識的な考え方です。
いけいけどんどんの時はこの原則は不要ですが、時局がそうした挑戦のモードから危機対応モードに変わっているとき、この原則は非常に重要になります。
今は明らかに挑戦のモードの時期ではないと思うので、この3原則を念頭に行動すべきだと思います。


入学式という一瞬のセレモニーをどうするかというより、4月からの授業ができなかった場合、新入生対応をどうするか、そして在学生についてどうするかとか重要だと思います。
4月まであと1カ月もないわけで、どうやってこの危機を乗り切っていくかは、例えば、事務局や学部代表者を集めった検討チームで、そこで起こり得る多様な課題を抽出しておき、必要であれば私たち一般教員(常勤・非常勤)との調整などしてもらった上で4月を迎えてほしいものです。
平成24年(2012年)に中教審は、著名な質的転換答申の原型となる審議まとめに
 予測困難な時代において生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ
というタイトルをつけて大学改革を行おうとしていました。
最終的に表現は変わりましたが、この答申から8年、今、そうした力が学生ではなく大人に問われています。


追伸
大学の卒業式が中止になるとの連絡は4年(16)川上ゼミ長からの連絡で知ったことです。
それを聞いて、3年(17)岩奥ゼミ長も入れて3人でLINEで色々と相談を急遽行いました。
その結果、ガリラボ独自の卒業式を可能な範囲でやってみようかという結論になりました。
実現可能な範囲で、ガリラボのゼミ生には、「卒業」という通過儀礼の場を提供できればと思っています。
内容は急ぎ17ゼミ生と考える予定です。
 


0 件のコメント:

コメントを投稿