たまたま見かけた九州大学の学位記授与式。
本日が、いわゆる卒業式だったようです。
新型コロナウィルスの影響で全体式典については学生代表だけの参加でしたが、会場自体は本来のところで行われたようです。
広々した講堂の前方に総代の学生たちが座っているの見えます。
この式典はネットによって公開されていました。
少し前に私もそのやり方が今現在もっともベターなやり方だろうと思っていました(ガリラボ通信2020/3/13)。
九州州大学の場合、迅速にそれを決定したんでしょうね、1時間ほどの式典の全てがYoutubeでライブ配信されていました。
夕方、配信されていることに気づき、その時点で視聴数を確認してみたら4,000回ほどありました(下の画像参照)。
卒業生総数は学部・大学院あわせて2,300名ほどということだったので、きっと卒業生の多くがライブ配信を視聴していたのではないかと思います。
講堂はスカスカですが、ネットを通して多くの卒業生が参加したと思われます。
完全に中止するという選択肢はもちろんあると思っていますが、実施するのであれば、九大のやり方が卒業する学生たちのことをよく考えている方法だと思いました。
卒業生の2倍近くの再生数があったわけですから、数字にもそのことを表れている気がします。
県立大もせっかく(限定した)式典を開催したのだからネット配信があると、多くの卒業生があちこちで袴姿でいたのでたくさん視聴したのではないか、と。
ネットを介して一緒に卒業式を共有できたのでしょうけど。
今回の経験から、ネット社会になって久しいわけですが、ネットをツールとして活用していく術をどこも身につけていくべきでしょう。
ネットはもう専門知識など必要なく、TVと同じレベルの日用品と変わりありません。
学生たちは極めて普通に動画なども使いこなしています。
前にもこの通信で書いた記憶がありますが、飲み会の場でのゼミ生の行動に衝撃を受けたことをよく覚えています。道に迷ったゼミ生がLINEで連絡をしてきて、それ受けたゼミ生が「動画だして」と伝え、その後はTV電話を使ってお店まで誘導していったのです。
数年前のことです。4Gになって起きた行動変化だと思いますが、動画を何でもないごく普通の道具として扱っているゼミ生を見て衝撃を受けたことを覚えています。
5Gが始まるともっと強烈な行動変化が起きていくことは目に見えています。
ネットはまったくの日用品なんですよね、若い世代には。
日用品にできていないのは多くの大人なのだと思います。しかしそういうと「そんなのわかっている」と言われるでしょうが、それは頭でわかっているだけでしかありません。
ネットを日用品化できていない、頭でわかっているだけの人は、非常時にはそれは使えないのです。
熊本地震でもそれは明らかでした。日常的に使っているものでないと緊急時には使えなかった(私の研究室で調査した町ではほぼそうでした)。
頭だけでわかっている世代に今回の新型コロナウィルスは、行動に関わる部分での課題を突き付けているのかもしれません。
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