2020年3月14日土曜日

4月からの授業が気になります

4月まで残り2週間ほど。
1か月弱で新学期の授業が始まります。
そしてその前には新入生、在学生のオリエンテーションがあります。

何の連絡もないし、動きがあってる感じもしないので、わが大学はこのまま通常の状態に突き進むのでしょうか?
そうなると、わが学部の授業では、大ホールに300人が肩を寄せ合って座ることになり、それがほぼ毎日ずっと続くことになります。
新型コロナウィルスについての専門家会議が避けるようにと言っている次の3条件
(1)換気の悪い密閉空間
(2)多くの人が密集
(3)近距離での会話や発声
を満たす環境が大ホールでは完成してしまいます。
教員が一方的に話す講義であれば(3)は多少は緩和されるでしょうが、アクティブラーニングでもやろうものなら、(3)も満たし、大ホールは300人の参加するライブハウス化します。
もっとも一方的講義だけの場合でも休憩時間ごとにライブハウス状態になるでしょうから、意味はないですけど。


1か月後の未来がどうなるか、可能性のいくつかはもう見えているわけで、その対応は急を要する事態になっています。
卒業式の全体式典が中止との発表があったとき、入学式をどうするかはまだ検討中との話題がでました。
目がテンになりました。
入学式!? それよりも問題は2000人の学生が動き出す授業でしょう、と思ったわけです。
授業が1カ月以内には始まるわけですから・・・・。

アクティブラーニングの流れの中で、教員は大人数にも対応してアクティブラーニングを実施する授業のやり方を工夫してきました。
私自身が前期は1年生に対し、アクティブラーニングの手法を取り入れた大人数授業(150人ほど)を行なっているので、授業日程がどうなるかわかりませんが、授業をせざるえなくなったときのことを考え、上記3条件を避ける方法を考えておかねばと思っているところです。
コンピュータ室などは、もしもキャリアの学生がいたらと考えると、キーボードとマウスなどは授業中に汚染されるわけですから、一律全ての消毒を毎回やらざるをえなくなるはず。

そうした対応をすで終えている大学も出ています。
わが大学が卒業式の対応をようやく発表した日(3月12日)、同じ日に、名古屋商科大学は、4月からの授業をすべて完全オンライン化するとの通知を出していました。
しかもそれは、学内教員とは少なくとも合意をとった上でのことです(授業をやるのは教員なのですから、教員が合意せずにこんな決定ができるはずがありませんから。なので、教員は、すでにその方向での4月からの授業準備を始めていることでしょう)。
https://www.nucba.ac.jp/nisshin/news/entry-18871.html
時期的に、もう色々と決めていないといきなりでは教員が動けないでしょうから、混乱してしまうでしょう。名古屋商科大学の素早い対応を全国の大学が見習うことになるのだと思います。

ところで、名古屋商科大学は卒業式の中止は2月28日の時点で通知していました。
そしてこの大学が気が利いているのは、今年は中止にせざるを得ないけれども、今年卒業する卒業生には、来年度(1年後)の卒業式に参加してもらえるようにしていくとのこと。
参加できる卒業生は少ないとは思いますが、なんて粋な計らいだろうかと思いました。
危機的状態でのプロアクティブの3原則に則った行動をとり、そしてそれで生まれる不都合まで修復していく措置を考えておられるわけで、驚きます。
誰かひとりでこんなことを考えただけでなく、チームで考えて原案を出しているのに違いません。
そして、卒業式中止に関わる件は教授会にて検討もしていたようです。
それに比べ、私などは中止の決定を学生からの連絡で知りました。orz


リーマンショック並み、あるいはそれ以上の経済的打撃を世界中にもらたす可能性も現実味を帯びてきています。
現在、各国政府が手を打ち、そういう事態にならない努力は行われているようです。
就活が本格化してきたときですから、今後は仮に内定をもらってきても内定を取り消さざるをえない企業(倒産する企業もあるでしょうから)なども出てくる可能性が考えられます。
素早い大学はそんなことも見越し先手先手で、キャリセンターなどでは対策など考え始めているのだろうと思います。
2020年はほんと試練の年になりそうです。



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