4月から新天地に旅立つOB(M08)佐藤夫婦を自宅に招待し、送別会をしました。
送別会といっても私と私の家内と佐藤夫婦の4人でしたけれど。
辛うじて日付は越えてませんでしたが、他愛もない話を深夜まで続けてしまいました。
大学内で彼と関わった人たちはみなが優秀だと思っていた人材なだけに、離れるのは非常に残念ですが、新天地の方が活躍の幅が広そうなので、快く送り出すことにしました。
地域づくりのプロとして今後は自分の学生たちを巻き込み、国内でも優れた佐藤研究室を作っていってほしい。
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さて、午前中、国民1人当たりの労働生産性の各国比較についての次の記事
https://diamond.jp/articles/-/229993
を読み、衝撃を受けました。日本人の労働生産性って結構低いんですね。驚きました。
日本人のボリュームゾーンの教育の問題ともかなり密接に関係しているのではないかと思い、気になりました。
ボリュームゾーンについては、昨年の10月に似たようなことを書いています(参考までに)。
日本の現在の立ち位置を巡る話題(ガリラボ通信2019/10/20)
ユニバーサル化している大学は、日本のボリュームゾーンを受け入れている機関だということは上の通信にも書いた通りです。
大学だけの影響とはもちろん思いませんが、図表の結果は、大学教育の劣化も客観的に示すものなのかもしれません。
国全体の教育政策の問題とはいえ、個々には何を考え、どういったことをやっていかないといけないのでしょう。また、個々人は何をしないといけないのでしょうか。
NHKの番組「所さん!大変ですよ」で2月20日に放送された「なんでもかんでも動画時代!?」を録画していて、それも先日ようやく見ました。
https://www4.nhk.or.jp/taihentokoro/x/2020-02-20/21/2347/2121193/
そうなんだろうと頭では理解していましたが、これも衝撃を受けました。
番組の中で、簡単な文章の接客マニュアルも嫌がられるため(相手は日本人の店員さん文章では意図がなかなか通じないという状態でした)、それで、短い(!!)動画をつくって接客のやり方を紹介しているスーパーの取組みが出てきました。
いつぐらいだったかはほとんど記憶にありませんが、たしか1980年代だったでしょうか、米軍が米国の教育政策にかなり注文を付けたという話を聞きました。
マニュアルがあってそれを読み取る力が弱く、高価な武器を壊してしまうから、教育をどうにかしろということだったのだと思います。
とりあえずの対策として、マニュアルを挿絵をふんだんにつかったもの(要するに絵本)に変更したそうです。
それを聞いて当時の私たちは、レベルの低さに笑っていましたが、今は絵本でも通じない状況が国内で起きているわけですね。orz
頭ではそうだろうなとは思っていましたが、番組をみてやはり衝撃でした。
このスーパーでは、動画による紹介を導入するようになって若い世代の離職率が下がったとか。。。
「文字を読むのが嫌いなので・・・」との店員さんのインタビューも出ていて・・。
もうなんというか、これを見ながら、今後はこうした動画を見る人と作る人に分かれていることになるんだろうなとも思いました。
これまでもっとも大きなボリュームゾーンであったはずの中間層が2極化を始めているということでしょうか?
労働生産性の問題はこうした事実にも影響されているのでしょうか。
なんだか小手先の修正では解決が不可能なほど問題の根が深くなってしまっている気がしないでもありません。
そんなことを議論するとき、佐藤などはうってつけの人材だったのですけど、離れていくわけで非常に残念です。
ところで、文字の多い(?)このガリラボ通信も、ひょっとすると、ゼミ生にはあまり読まれていないのかもしれません。どうでしょう?
もしもそうだったら、ちょっと悲しい。orz
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