4年の森率いる3年生チームは、大学をひとつの地域とみなし、
フィールドワークを行っています。
昨年の発展形ですが、今年はそれをさらに強化し、他学部の
ゼミに参加するようなこともやっております。
今日は文学部で万葉集を専門しているゼミに森が参加してきたようです。
本当は3年の坂本も行く予定だったのが、熱をだしたとのこと。
わが学部とは大きく異なる文化(地域遺伝子の発現形態)に触れて
大いにカルチャーショックを受けてきたようです。
さて、ガリラボでのこんな活動を始めたきっかけは建築家の後藤春彦という
人の「景観まちづくり論」なる本を読んでことです。
もちろん、それが地元学と私の頭の中でフュージョンしてしまい、それに感動して
この方向へと研究室の活動を向けてしまったのです。
県大チームには、今後、なんでゼミの調査をする意図はなんですかとの問いが
やってくると思いますので、ごく簡単に背景をここに書いておきたいと思います。
詳しい話はゼミの時にでもやります。
後藤さんは、地域というものを生命体としてイメージしています。後藤さんはこんなことを書いてます。
地域を生命体のアナロジーとして理解する場合、脈々と受け継がれた「地域遺伝子」とでも
呼ぶべきものの存在を考えないわけにはいかない。
遺伝子って要するに、情報です。生物であれば様々な遺伝子が発現したものが
それぞれたの形質を作り上げるわけで、地域も同じように「地域遺伝子」のような情報の
乗り物が発現する形で地域の景観なり文化なりを生み出していると、そんなことを
考えられます。
なので、後藤さんはこんなことを言うのです。
今日叫ばれている情報革命とは電脳化を意味しがちであるが、真の情報革命には
生命体の遺伝子情報や地域遺伝子情報の損傷を癒すことも含まれなければならないだろう。
これを読み、衝撃を受けてしまったのです、私は。
この一文で、それまでの情報化とか情報というものの見方が如何に狭かったのか自覚しました。
地元学と景観学との根本に情報学をおくようなことができるのではないかと思います。
そんな大それたことを考えながら、ゼミ生のフィールドワークを眺めています。
あるもの探しとは地域遺伝子の発見にほかなりません。
このときの情報学者とは、地域という生命体に向かう、生物学者or生態学者と言ってよいでしょう。
そういった活動に皆さんを誘っているのが現在のガリラボに他なりません。
急いで書いたのでまとまっていませんが、参考までに。
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