2016年6月12日日曜日

「バケモノの子」を観ての感想

残念なことに雨で自宅で過ごしておりました。
おかげで、6月20日締め切りの依頼作業がとりあえず最後まで行き着きました。
5月中旬以降、土日の私のプライベートな時間の全てをこの作業に捧げておりました。
ちなみにほぼボランティア活動です。
残り8日ほどありますので、合間を見て推敲を重ね完成度を高めていく予定です。
完璧を目指すよりまず終わらせろ!
ゼミ生にいつも言ってるので、私も口先だけでなく、一応実践をしてみました。^^
  
それが終わる予感もしていたので、かなり久々に夜、DVD鑑賞。
家内が良かったよ(←口コミ)と言ってたので気になっていた「バケモノの子」という作品。
(ちなみにこうしたゆっくりと映画を観たのは4月9日のこと。地震の前でした。その時の
映画は「マイ・インターン」だったようです。Facebookに書き込んでいました。)

さて、「バケモノの子」の感想ですが、大変良かった。ラストで強く感動しました。


そして感心したのがバケモノの子である九太(写真右の人間の子)の行動でした。
(2人が全く同じポーズであることがポイント!)

強さを求め、師匠・熊徹(写真左)に弟子入りすることになった九太が、あるとき、
師匠の行動(足の動き)を徹底的に真似する行動を始めます。
なお、格闘に関する足の動きだけでなく、大げさに言えば、生活の全てを真似していく。
それを続けていったとき、ある時、九太は師匠の動きを読めるようになり、
また同時に自分の動きも非常に軽快になっていました。
このことが契機になって九太は格闘技全体について急激に強くなっていきます。
 
このシーンを見ながら、人の成長過程を良く表していると思いました。
人が成長していくとき、すなわち人の学びとは、他者の模倣が不可欠となります。
模倣のための学習のリソースにアクセスできるコミュニティ環境にいれば、
そこでの参加を果たしながら人は学習が進行していく。
コミュニティへの十全的参加とその軌道がどういうことかも、端的に映像で表現されて
いました。

ややこしいことはおいておき、成長のためには徹底した模倣が重要です。
しかしながら、真似(模倣)はオリジナリティや個性がないと思われ、敬遠されがち。
それは間違い。
徹底した模倣の先にオリジナリティと個性は生まれていくものです。
先人で、活躍してきた人たちがそのことを教えてくれます。
バケモノの子の監督さん自身がそうして自分を成長させてきたのでしょう、おそらく。

バケモノの子の九太のように徹底した真似ができると成長に向かいます。
ただし、真似って、自分勝手にやっている時よりも遥かに大変です。
気力と集中力と忍耐力が必要となります。
だから多の人が十分な真似に至らず、中途半端なオリジナリティのレベルでストップして
しまうことが多い。

上手い具合に自分に制約をかけ、中途半端にならない仕掛けをつくると
良いのかもしれません。
そこはアイデアが要求されますね。
もっともそれ自体も真似してしまう手もあるかと思いますが。
 
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先日、今年度のゼミの希望(1次)が締め切られました。
13ゼミ生が紹介してくれたのでゼロではありませんでした。笑
忙しくて、さらに厳しいとの悪名(?)高いガリラボに応募してくれた人たちは、
研究室に話を聞きに来てくれたときに、来てほしいと(内心思っていた)学生ばかりでした。
非常に嬉しい。
13ゼミ生(とついでに私)の思いが伝わったということでしょう。
これまでと異なり少数精鋭になる可能性もあるので、この人たちに合った新しい世代の
ガリラボを作って行くことになります。
変化は成長のために不可欠。
先の話ですが、新しいガリラボを思い描き、それを具体化していく楽しみが増えました。
   



   

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