2016年6月18日土曜日

企業が欲しい人/欲しくない人のイメージ

今朝は何故か目が覚めてしまい、4時ぐらいからお昼まで自宅で、せっせと極秘(^^)の
仕事に精を出しておりました。今日で2回目の読み直し作業(推敲)となります。
相手が相手の仕事なのでテキトーさは許されず、かなりプレシャーのかかる仕事ですが、
おおよそ(自己)満足するレベルには達しました。
本日、締切2日前! 
明日、もう一度、データなどの確認しながら読み直し最終チェックして終了予定。
メデタイ!!
 
午後は、後援会の総会のためスーツに着替え大学へ。
私の役割は保護者の皆さんに向けて大学の現況報告をすることでしたが、今日は今回の
震災に対し、大学がどう立ち向かい、平常を取り戻したのかについて話しました。
そのため、改めて、頭の中を整理してみたら、ここにも<持ち場>の希望学があるなと
強く思いました。
4月16日以降、教職員が一体となって本学に授業を取り戻していった過程は間違いなく
ひとつの大きなドラマでした。
(大学内のオーラルヒストリーも十分もあり得そうです)

改めて思いました。
大学で、授業を行うというのは、実は簡単なことではないのだ、と。
日々、色々な人たちの努力の集積として、授業は成立しているものでした。
なので、私たちは「授業が出来ること」、「授業を普通に受けれること」に、たまには
感謝しても良いかもしれません。
地震以後、授業再開の日まで、本部棟に詰めていて、大学の平常化に向けて仕事をして
きました。先ほども書きましたが、多くのドラマがそこにあったように思います。
が、この点を振り返っていると、大変長くなりそうですので、この辺りでやめて、
本日の総会での聞いた話しを紹介したいと思います。

キャリア形成論にも来ていただくマイナビの小田さんが、総会の最後に保護者向けに
今年の就職状況について講演をされました。
講演が始まると、総会の時に比べて会場には人がかなり増えていました。
やはり、どこの親も気になるのはわが子の就職のようです。
当たり前ですね。私もそうです。
 
色々な話をされましたが、ひとつだけ、ゼミ生に向けて次のことを伝えておこうと思います。
一般的ではありませんが、ある企業の人事が言っていたという、欲しい人材像ついての
紹介です。その企業が欲しい人というのは、次の素養に富む人だそうです。

「自責思考」や「失敗、逆境を糧にできる」とかはとりあえずおいておきますが、
 ・文章から、人の話から、真意を理解できる
 ・読むに値する文章が書ける
とかどう思いますか? これらの重要性は当たり前なのでしょうが、昨今意外に軽視
されてますね。
大学教育が行動重視になってきて、この訓練が少しおざなりにされている感があります。
厄介なことが、こうした能力は社会人になって育成するのが難しいとのこと。
社会人でも別に不可能ではないでしょうけど、おそらく、仕事がたくさんあって、
これらの力を育成する訓練に時間を割くことができないのでしょう。
だから、これらの力は有り余る時間を持つ学生時代に死ぬほど訓練しておいた方がいい。
 
先日、ガリッジ塾で、リフレクションの内容がまるで駄目だと話しましたが、あれは
ここにあるようなことをも少し念頭においてのことでした。
単に行動しているのだけではいけない。
それだけだと、若さという貴重な資源を消費してしまうだけに終わってしまう。
行動とは、人を酔わせてしまうところがあり、あるレベルを越えると、それは危険な
劇薬になってしまうことだってありそうです。
行動の持つ魔力に囚われてしまうのではなくて、それを承知の上でうまく操作して、
その上で、アカデミックで、そして知的レベルの高いところで深い議論や学びを通して、
学生時代にしかできない訓練を存分にやっていった方がいい。
「情報実験室3」を「道場」と呼ぼうと考えたのも、あそこは、そうした訓練の場としようと
思ってのことでした。

「読むに値する文章が書ける」という点についてはほんとに非常にこの力が弱まっている
ように思います。
ガリボイスのような情緒的なものはあまりそれが目立たないのだけど、ビジネス世界で
必要な誤解を生むと困るような文章表現になると、極端に弱い。
おそらく、文章で意図を相手に伝える機会が激減しているからでしょう。
短文で意図を伝えることを多くのゼミ生がLINEを使って頻繁にやっています。
だけど、あれだけやっていると、複雑な事態を伝える文章を書くことはできなくなるでしょう。
LINEがコミュニケーションの主流になって以来、益々、「読むに値する文章が書ける」能力低下に
拍車がかかっているのかもしれません。
仕事をするようになって、それではほんとに困るのですけど。
余談ですが、ゼミ生からメールが届き10行ぐらいあると、よく「長文失礼しました」と
書いてあります。10行とか長文でも何でもありません。でも、LINEに慣れた世代から
すると10行がもう長文になってしまうようです。
もう少し長い文章で、複雑な事態を伝えていくトレーニングがしないといけませんね。

今、M1(16)大野は授業が終わった後、内容をA4用紙で1枚の文章にまとめてきています。
始めてからもうかなりの回数になりました。
毎回2,000文字ほどの文章にまとめているので、大変でしょうけど、だけど、こうした地道な
訓練でしかうまくはなりません。
とんでもないところのいくには、小さなことの積み重ねしかありません(イチロー)。
まだ洗練された文章にまでは至っていませんが、1年間もこれを続ければかなりうまい
文章が書けるようになるはずです。
ちなみに私の場合、10年ほど前、あることを契機に1日に1,000文字をノルマに
毎日文章をmixiに書くことにしました。
それから4年ほど毎日1,000文字を続けました。
その後、契機となったことも終わっていたので、それからは文字数にはこだわらず、毎日(365日)
にだけこだわり、そして表現の場をガリラボ通信に移して文章を書き続けています。
おかげで、文章を書くのが楽になりました。
何事も訓練だなと思います。
  
人は卒業して、単に就職すればOKではありません。
人は会社に入ってからの方が人生ははるかに長い。
社会人となってから、力強く、充実した人生を送っていくための訓練をガリラボでは
意識してやっていきましょう。
そうしたことをやっていきたいゼミ生には、私は、全力で支援をしますので。


さて、逆に、欲しくない人材像とは次のようなものだそうです。
確かにそれらしいことばかりですね。
現在、就活している4年生、また1年後にそうなる3年生。
よく読んでおきましょう。^^
もちろん私もよく読んでおきます。

 
 

 
 

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