2018年2月8日木曜日

M2(16)大野の口頭試問

M2(16)大野からのゼミ生への差し入れです。


私が本部棟に行ってて不在にしているときに来たようですが、受け取った
4年(14)児玉が写真を撮り送ってくれました。その児玉のメールには、
  ゼミ生にパンの差し入れです。今日パン屋に立ち寄ったから、との
  ことでした。
  10個以上入っているようで、来た人から食べてくださいとのことでした。
  院生の方々からいつも温かい差し入れをいただいて、本当にありがたいです。
とありました。
ほんとありがたいですねぇ。

その大野、今日は修士論文の口頭試問でした。慣れない理論に四苦八苦し、そして
調査もまた悪戦苦闘、さらにはそれを論文として言語化していく作業で七転八倒し
ながら57,000文字にまとめた論文のタイトルは
  授業のエスノメソドロジー
  - X小学校の外国にルーツを持つ子どもの行為を軸に -
です。本日、これについて、口頭試問を行いました。
場所は道場。初めて道場を使いました。
ここに2人の副査の先生に来ていただき18時に口頭試問開始。
副査の先生方の質問に的確に答えている大野が印象的でした。
これまで苦労して理論を学び、問題に真摯に深く向き合ってきたからでしょう。
 
2年ほど前、最初に会った時の大野に持った印象は当然ながら「ああ、小学校の
先生だな」というものでした。
今日も少し話をしたのですが、現場にいるとどうしても行動がリアクティブになって
いきます。条件反射的になる。
問題が次々に起きるので、それに迅速に対応していくには必然的にそうなっていき
ます。
優秀な人ほどそうなっていくのでしょう。
大野に感じた印象もそうしたものでした。

ところが大学というところはそうした現場とは異なるところにあります。
単に世界が違うだけなので、どっちがいい悪いということはありません。
とりあえず大学というところでは、現象に対しそれをそのままに反応するの
ではなく、とりあえず一度それを咀嚼してから意味を考えていく、そんな理屈っ
ぽい、悠長な人たちで構成されたところです。
研究というのを生業にしていると、どうしてもそうなってしまうようです。
私もそうした傾向にあったものですから、最初に大野にあった時には違和感を
覚えました。
もっともそれは大野に限らず、これまで受け入れてきた派遣教員の院生全てがそう
でした。
が、派遣されたきた教員は、みんな入学後かなり勉強をします。
そして基礎的能力が高いのでどんどん変化をしていく。
で、いつの間にか現場の人から理論の人、アカデミックな人へと変身をしている
のです。
大野は特にその辺りが優れていたように思います。
応用ではなく、基礎研究をやりました。
私が今のように忙しくなければ、一緒に論文を書くこともできたのではないかと
思っています。

現場の人から短期間で変化し、素晴らしい成果へとつなげました。
大変だったはずです。
不屈の人でした。
 
 



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