2014年1月12日日曜日

物語の話〜中途半端ですが

新年始まってすぐに3連休の中日。ゼミ生はどう過ごしているのでしょう?
卒論・修論をまだ出していない4年生とM2は当然ながらそれぞれに頑張って
いるだろうと思います。
色々と口では言っても、最終的に信頼されるのは、結果です。
評価=実績/期待値」の公式からわかるように、要するに、実績(結果)なのです。
実際、私の目に留り、このガリラボ通信に登場しているゼミ生たちに共通する点は、
結果(実績)を示している人たちではないかと思います。
  
さて、今日はゼミ生とは全く関わりはなかったので、ゼミとは関係ないことで
本日のガリラボ通信は埋めておこうと思います。

1月6日と7日にクローズアップ現代で放映された「シリーズ未来をひらく」を
ようやく本日見ました。お昼にインスタントラーメンを食べながら。^^

1回目は仕事を終えてから、気の合う仲間とでイノベーションに立ち向かっている
人たちでした。
会社は違う、住んでいるところも違うけれど、大学時代の先輩後輩とでロボット
技術を使ったイノベーションに取り組んでいる例が紹介されていました。
いいですね、こんなの。
ガリラボのラーニング探求塾もこうしたことを目指しているわけですが、楽しん
でいる点と覚悟とが、紹介されている人たちには及ばないかなとちょっと感じました。
この番組を見て思ったことは、自分の仕事だけでなくそれ以外のところでも強い
好奇心を持っているということでしょうか。
みんながみんな、こうした挑戦の方向には行きません。
何が違うのでしょう。
興味深い。

2日目は「物語」についての話題でした。
(番組内のワークショップに、鬼丸さん(ガリラボ通信2012/9/5)が参加されていて
びっくりしました)
物語については、ガリラボでは日頃から繰り返し話してきたことです。
ロラン・バルトの神話作用やレヴィストロースの議論を踏まえ、たまにやる
夜の哲学的議論の中で話していることです(だから、聞いたことがあるのは
一部のゼミ生だけかと思います)。
非常に重要な意味を持つ物語ですが、これは地域おこしでも大事な意味を持って
いて、そのことは理論的にも、そして実践レベルでも解明されています。

番組では、その物語の語り方が具体的に紹介されました。
番組で話をされていたガンツ博士によれば、物語には3つの要素があるとのこと。
それは以下の通りです。
 ・自分は、なぜこの活動をしているのか背景を語る「セルフ・私の物語」。
 ・その価値観を相手と共有する「アス・私たちの物語」。
 ・そして、なぜ今、行動に移さなければならないのかを伝える「ナウ・今の物語」。
セルフ、アス、ナウに気をつけて物語を語っていくことで周囲を巻き込み、
ムーブメントを起こせるのだということでした。
ゲストに出ていた糸井重里さんが、50年もこうした活動をやってきた
プロとは、結局、こうしたオーソドックなやり方になるのだなとしきりに
感心されているのが印象的でした。
ガリラボでもこの点に注意していきたいものです。
 
ところで、私が一番感銘を受けたのは、同じくゲストに出ておられた
首都大学東京の室田信一さん。
信頼できる語り口で淡々と話をされる室田さん。あの語り口は、この方が
いい経験をされてきたことをイメージできるものでした。
その室田さんが番組の中で次のことを話されました。
 実はストーリー・物語というのは、誰でも持ってるものだと思うんですね。
 ただそれの語り方をまず知らないということが1つですし、さらに、語って…。
 (人の心に火をつけるような物語を持っているか?)
 実は気付かないんですけれども、持っているものだと思います。
 それはなぜなら、人の人生というのは、次の段階で何が起こるか分からないですよね。
 その中で人は、不確実な先の見えない状況の中で、さまざまな困難に
 ぶち当たりながら、その中で自分の選択をして、自分の人生を歩んでる
 わけですよね。
 それっていうのは、もうストーリーだと思うんですよね。
 そのストーリーというのは、おそらく誰でも持ってるものですけど、語ることに
 慣れていないので、語りきれてない部分があると思います。
この中の「先の見えない状況の中で、さまざまな困難にぶち当たりながら、
その中で自分の選択して・・・」というところ、それ自体が物語なんだと
いうことです。
つまり、私たちは日々、物語を紡ぎながら生きているのだということです。
でもその物語も自然と消えてしまいます。
語るのに慣れていない以前に、ほんどが語る前に物語は消えてしまう。
なんだか、もったいないですね。

物語の力は大きい。特に出発点となる私の物語は。
だけど物語は意識しておかないと、残ることはなさそうです。

ちょっと中途半端ですが、今日はこの辺りで。
 

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