2017年6月11日日曜日

2人の15ゼミ生からの報告~体験の言語化

昨日、2人の15ゼミ生から私宛に報告が届きました。

1人目は、3年(15)八並ゼミ長。
15ゼミ生は前回ゼミでNコンに向けた準備を終え(ガリラボ通信2017/6/7)、
Nコンについては今後は新しいレベルでの作業に入ることになります。
昨日、15ゼミ長3年(15)八並から次のメールが15ゼミへそして私にはCCで
送られてきました。


15ゼミは今まだ形成期にあります。互いをきちんと批判し、切磋琢磨していく
集団(本当の意味の仲間)として形成していくために、こうした作業をきちんと
やっていくことが必要条件となるのだろうと思います。
ガリラボのゼミ長とは地道で大変なことをやっていて、ほんと立派です。
他のゼミでもこんな優れたゼミ長がいるんでしょうか?
というか、ほったらかしのガリラボだから、ゼミ長がしっかりしていくのかも
しれませんねぇ。^^;
八並のメールには、本題のゼミ生によるリフレクション結果が添付されていました。
今回も手書きのものを全部電子化してくれたようです。
次はその極々一部です。



リフレクションは、それをするだけではあまり効果はありません。それを改善へと
つなげる行動を伴って初めて効果を生み出します。
八並がまとめてくれたリフレクションを全員しっかりと読み、自分の課題として
捉え、改善へとつなげていってほしい。
それが結局は自分の成長になっていくでしょうから。
そして、それができたら、12月の京都での全国大会も視野に入ってくるのだろうと思います。
これからガリラボは多忙になっていきますが、15ゼミ生全体で頑張ってほしいと思います。
 

2人目は3年(15)宿利です。
報告と言っても、ゼミのことではなく、自分がやっていることを勝手に私に送って
くるのです。
前回は山都町からの活動の報告でした(ガリラボ通信2017/6/5)。
タイプは全く違いますが、自分の活動をこうして勝手に送ってくるって、あのOB(10)
保坂と似てます。
保坂も、よく報告しにやってきて、さらには私を星野村に引き摺っていこうと企んで
ました。
もちろん、賢い私が、保坂とかの策略にハマるわけがありません。
一度も星野村に行かずに済ませたのは言うまでもありません。笑

次は宿利からの私に届いた報告メールです(一部、文章を添削しております): 
  私が昨日参加してきたイベントは、2つの団体のコラボ企画でした。
  一つは「くまもと若者会議」で、もう一つが、「WAKAZO.OFFLINE」
  という団体。
  後者は、2025年の大阪万博招致に向けて今から若い世代のアイデア
  や行動力で万博そのものの流れを作っていくことを目的とした全国
  規模の団体です。
  今回のイベントではくまもと若者会議が主催を務め、
   ・そもそも熊本の魅力ってなんなのか、
   ・2025年の大阪万博にむけて、熊本の未来は「どうあって欲しいか」
    「どうしたいか」を話し合い、
   ・発信する
  という3つの課題を1時間半で行いました。
  発信の方法として、「WAKAZO」が運営するサイト「WAKAZO.ONLINE」
  を活用し、自分の持つアイデアをネット上に掲載、全国の学生に見える
  化する形式を取っていました。
  次はそのサイト画像です。
  
  参加者は20名弱で、
   ・熊本出身で熊本在住の学生
   ・熊本出身で普段は県外にいる学生
   ・県外出身で熊本にいる学生
  と、多様な参加者が集まっておりました。
  出てくる意見も熊本だけにいては分からないものや逆に熊本でずっと
  暮らしてきたからこその意見など、普段滅多に聞けない意見も聞けて
  非常に新鮮に感じました。
  早稲田大学に所属していて留学から帰ってきたばかりの熊本出身者も
  いました。
  この人や他の参加者と、普段県立大学で接する学生とを比較して一番
  の差として感じたのは、自分の考え・アイデアを伝える「言葉にする
  力」です。
  実際に、考えているアイデアやその発想の基というのは両者にそれほ
  ど差が無いように感じました。
  ただ、今回のイベントに参加していた学生が凄いと感じたのは、思っ
  たことを
   「とりあえず口に出してみる」
   「固まりきっていなくても共有してみる」
   「詰まったら同じ班の人にすぐに意見を求める」
  という点です。
  発想の基は同じでも、それを口に出す、拙くても言葉にしてみて周り
  と一緒に考えることで、より一段上のアイデアに昇華させる、そういっ
  た部分の力が、行動力や実現力に直結しているのかなと感じました。
以上、宿利からの報告メールでした。
内容を読み、せっかくならば宿利が体験し言葉にしてくれた経験をガリラボの
ゼミ生にも共有したいと思い、ここに掲載しました。
言葉の問題を書いていたので、特に共有したいと思いました。
ここに載せることは、宿利にはもちろん何も断っていません。
まあ大丈夫でしょう。
ダメだったらすぐにメールが来るでしょうから。笑

ところで、宿利にとって私に報告するという行動は、実は自分のためになっている。
宿利もそれに気づいてそうやっているのだと思います。
体験を言語化する作業とは結構面倒です。
何かの制約がないとなかなかやることは難しい。
宿利は私への報告という制約でその面倒さをクリアしているのかもしれません。
そうやってクリアした体験は言語化することは、体験を自分の経験に変えていく
という意味で、極めて大切です。
このことを大切さを、他のどんなゼミよりも、随分とガリラボではこだわってきました。
理由は、このスキルが、何気なく過ぎていく自分の日常をカメラのように記録として
残すことを実現し、その記録の積み重ね(経験の積み重ね)が本人の人生を豊かにして
いくために不可欠だと思うからです。

随分前、県立宇土中が新設されたとき、それをテーマに中1の生徒にワークショップを
やったことがあります。
 県立宇土中学校での授業ガリラボ通信2009/11/7
もう8年前のこと。懐かしい顔を並んでいます。
「体験」「言語」でガリラボ通信を検索したら、次のエントリーを見つけました。
 スラムダンクを追体験する外国人/追体験を観光商品化するアイデア
 (ガリラボ通信2014/11/16
街(地域)そのものを言語化していく取り組みをやっていたのでした。
(何故か、どちらにもIR室のOB(M08)佐藤が出てくる。偶然でしょうか。笑)

八並、宿利が送ってくれたような、体験(活動)を言語化していく作業をガリラボでは
いつの頃からか議事録と呼ぶようになりました。
これを徹底していたのはOG(12)坂本やOG(13)松崎でした。
日常とは諸行無常なもの。
言語化という作業をしなければ、移ろいゆく日常は脳裏から消え去り、存在しない
ものとなっていきます。
議事録という形で、ガリラボの日常を残していくことを文化を継続していきたいと思います。

ガリラボ通信もガリラボで言う「議事録」です。
これまでが8年間。
残り6年半ほど。
様々な人々が交差しコミュニケートする場としてのガリラボ。
最後までその日常を描写していきます

 

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