2017年6月4日日曜日

ガリラボのNGワード「面倒くさい」

世の中にはNGワードというのがあります。
何がNGワードなのかは、その時代の大衆の常識によって決まっていくものかと
思います。
大衆の常識を変化させるには、誰かが現在使われている言葉について一石を投じる
必要があります。
今日、ある方のツイッター経由で著名な駒崎弘樹さんのコラムを知りました。

「ご主人廃止」は言葉狩りではない!
“面倒な女”になってでも主人・旦那・嫁を否定した方がいい理由
https://woman.type.jp/wt/feature/6856

「ご主人」、「旦那さま」とは、そこに差別が埋め込まれたワードであり、原則、
NGワードとし、「夫」や「パートナー」という表現に改めようと提案されています。
読みながら、なるほどと思いました。
私自身が、エスノメソドロジーの勉強をするようになってから、「差別」という
現象に興味を持つようになり、駒崎さんのコラムに惹きつけられました。

駒崎さんのコラムにはもうひとつ「女子力」という表現も取り上げられていました。
  僕がここ数年ずっと気になっているのは『女子力』という言葉。宴席で
  お酌をしたり、料理を取り分けたり、他人への配慮やサポートをするこ
  とが『女子』という言葉に紐付いていることがおかしい。抑圧の構造は
  変わらないので、『女子力』も断固撤廃したい言葉の1つです。
確かにそうですね。「女子力」が抑圧と正当化し、男女間の社会的差異を強化する
言葉になっているのかもしれません。

私たちが普段何気なく使っている言葉が私たちの生活を形作っていきます。
言葉にもっと敏感になっていきたいものです。
 
ガリラボでは、
  面倒くさい
はNGワードとしています。ゼミに入った時、「ゼミ生心得」というのを配布しますが、
その中に書いていることです。
 
昨日は早朝から玉名市での調査でした。その夜に帰ってきた調査チーム(こいたまと
その協力者)は、調査のまとめなどをやっていたようです。
写真をM2(16)山口が送ってくれたガリラボの22時前の様子。
このメンバーにとって「面倒くさい」は死語になっているようです。


今回の調査を主導した4年(14)秋山(こいたまリーダー)は慣れないフィールドワーク
準備に悪戦苦闘し、また他者との連携に悪戦苦闘していました。様子を見ていてハラハラ
してました(笑)。初めてのことで大変だったと思いますが、愚痴も言わず必死で取り
組んでいる様子が印象的でした。昨晩、調査のまとめをした後でしょうが、23時前に
玉名市の関係者に
  案内所の一角をお借りして、謎解きゲームを出来たのは玉名の方々の協力無しには
  実現できませんでした。
  加えて、観光客の方に取材を行うこともでき、貴重な経験を沢山させて頂きました。
  感謝の気持ちでいっぱいです!本当にありがとうございました!
と調査協力のお礼メールを送っていました。恐らく、一番疲れていたのではないかと
思います。最後の詰めまでやっていて立派です。

ところで、今日、調査協力者のひとり3年(15)八並とゼミ会議の件でメールでやり取
りをしたのですが、その中で昨日の調査について、
  先輩方の謎解きゲームの企画段階から昨日の実際に謎解きゲームを開催されて
  いた中で、表面上ではありますが私自身色々学んだ事がありました。
  昨日学んだ事は、私達15ゼミ生がこれからフィールドワークを行なっていく際に
  参考にしていきたいと思います。ゼミ外でのグループ活動の大変さを改めて知り
  ました。
  また玉名市のふるさとセールス課の方々がどのような方々なのかも知る事ができ
  ました。笑
との感想を書いてました。さらに来年のことをすでにOG(03)松本から打診されていま
すが、それについて、
  来年なにをしているか全然想像もつかないのですが、皆で楽しくやっていければと
  思います^ ^
ということで、秋山にしろ、八並にしろ、「面倒くさい」という言葉は2人にとっては
無縁のようです。
そうして取り組んでいくことで、色々な道(未来)が開いていくことでしょう。
  


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