2010年7月26日月曜日

暑いではなく、熱い夏を

本日で3年生15名の個人面談を終了しました。
進路に関する面談でしたので、そのための話をたくさんしたように思います。
数年がかりで大学にキャリア形成論を立ち上げてきたのですが、その過程で
キャリアについてたくさん勉強してきました。

その知識を使って個人ごとに異なる話ができたのではないかと思いますが、
たぶん全員に共通して話したのは行動することの大切さではなかったかと
思います。
 
面談をしながら、明らかにいつままでも考えているだけの人が多いことに
気付きました。
自分でそれではダメだと分ってはいるのでしょうが、しかしそれでも考える
だけで終わっている。
考えているだけでは先には進みません。
新しい可能性などありえない。
考えているだけでは、失敗も挫折もない。
失敗も挫折もないところで、豊かな生を生きることはないでしょう。
まず小さな一歩を踏み出す勇気をもちましょう。

「輝く知性は行動なしには生まれない」のです。

似たような話を1年生のキャリア形成論でも話しました。
5月のことです。
そのときのことをMOREのブログに書きました。
http://more-cca.blogspot.com/2010/05/blog-post_02.html
ゼミ生の皆さん、良かった読んでみてください。
なお、このブログには、学生ではなく、事務局の職員さんから強烈な反応をもらいました。
 
3年生は、この夏、それぞれのプロジェクトに挑むことになります。
ぜひ、暑いではなく、熱い夏を過ごしてほしいと思います。
 

話がずれますが、ここまで書いてきたら別のことを思いつきました。^^
時間が少しあるので、書き残しておきたいと思います。
 
本日の会議の際に、第52回熊本県芸術文化祭オープニングステージの
リーフレット配布されました。
そこで上演される「メランコリーの予感」は本学文学部(3年)の学生の作品です。
選考会で最優秀戯曲賞を受賞した彼女の作品が具体的な形になって上演されるのだそうです。
大変凄いことですが、リーフレットのもう片方にあった別の舞台作品「上通物語」の方に目が
いきました。
こっちは池田美樹さんの作です。
(池田美樹さんはNHK映像コンテストの審査員をされている方です)

この作品には中年の女性がひとりぼんやりと座っているうどん屋さんの
写真の上に、こんな説明がついていました。

  昭和27年、上通のうどん店「草葉うどん」に天草からやってきたなぎさ。
  明るく真面目ななぎさを中心に、商店街の人々が集う
  「草葉うどん」を舞台に繰り広げられる人々の愛しき日常。
  そこに、未曾有の大水害が容赦なく襲いかかる・・・

そして、大きな文字でこんなコピーが書かれていました。

  思い出はね、懸命に生きてきた証なの。

いいですね。写真と一緒にこのコピーを読んだら、完全に引き込まれました。
そして、「思い出」を「キャリア」と読みなおしていいし、また「記憶」とも読めるなぁと
会議中、会議から頭は離脱してちょっとした感動を覚えてました。
 
最優秀戯曲賞を獲得した文学部の3年生は、おそらく徹底して自分の作品に
のめり込んで書き上げたのだろうと思います。
そして、そののめりこんだ成果が受賞につながったはずです。
  
彼女にとっては、戯曲を完成させるという大変な苦労は、彼女の未来において、
かけがえのない 「記憶=思い出」として残っていくのに違いありません。

ガリラボの3年生も、中途半端なことをせず、これからの活動にのめり込んでみましょう。
それこそがかけがえのない「記憶」として残るはずです。
「今を生きる」というロビン・ウィリアムズ主演の映画ありますが、今現在を必死でやることが、
未来への遺産としての記憶につながるのではないかと思います。

この夏を、惰性で行動するのではなく、脳がヘトヘトになるぐらい考えぬいた熱い行動で
満たしてみましょう。
 

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