本日知ったネット関係の動きについて紹介したいと思います。
それが「音楽の産地直送」というビジネスモデルです。
2010年6月8~9日の2日間、もう半年前になりますが、向谷実という方が
中西圭三さんと一緒に、曲を作り、それをiTunesで配信するということを
やったのだそうです。
こう書くと平凡なことのように思えますが、実はこれは革命的なことであったようです。
詳しくは、直接、彼らのサイトに書いてあり、
そして、
といった解説などもあり、プロジェクトの意義はそこに書かれているので、私が書くまでもないの
ですが、あえてガリラボの学生向けにその一部を紹介したいと思います。
このプロジェクトは、
2日間に渡って曲の制作現場をユーストリームで生中継し、
視聴者とツイッターで交流しながら、
特に作詞はツイッターから一般公募を行ってそこで選らばられたものを採用
さらに作られた2曲は、48時間後にはe-onkyo musicで配信されたほか、iTunesでも配信
ということをやり、結果的に、iTunesでは上位にランキングされることなった、のでした。
プロジェクトの革命的な部分は、音楽の販売に欠かせなかった
音楽出版社、レコード会社、JASRAC、音楽プロダクション
など制作から流通までを担っていた業界を抜きに配信できたことのようだ。
中間団体を介さずに、
音楽の産地直送
という新しいビジネスモデルが可能であることを示したのでした。
さらに、このプロジェクトでは、音楽のパーツ販売など、2次利用が促進されるような面白い試みも
されているようです。
それにしても、この革命的なプロジェクトは新しいネットテクノロジーを活用している点が個人的に見逃せないところです。
2日間も生中継し、さらにその間、リアルタイムに視聴者とつながるような方法など、これまで存在しませんでした。
そんな革新的なことがやれる新しい技術なのですが、そんな技術を誰もがいつでも無料で使える時代に入ったわけです。
なんとなくはわかってましたけれど、しかしこのプロジェクトのことを知り、威力に改めて驚かされました。
単に映像を配信されるということでないのです。
ユーストリームという新しい技術ついて、ある本にこんなことが書かれていました。
人は映像によって何を伝えたいのか。
そして何を語り合いたいのか。
ユーストリームが問いかけているのは、そこである。
何を見たいのか、ではないのだ。
まったくその通りで、新しい技術の意味をどう捉えるか。そのことが問われています。
成人の日の今日、このプロジェクトのことを知り、気持ちを新たにしました。
新年の抱負にはちょっと遅くなりましたが、2011年のガリラボでの活動として取り組む
べき方向を見定めたように思います。
ユーストリームを中心にリアルタイムWebをプロセスメディアとして活用していくことを
ゼミ活動や研究のターゲットにしてみたいと思います。
4月からしっかり走りだせるよう、これから知識の整理など準備を始めるつもりです。
興味のあるゼミ生は一緒に議論をしていきましょう。
そのために、ガリラボ内に研究会(or 塾)を立ち上げようかな?
今は余力がないので、まあ時期を見てですけど。
向谷実氏は、昔ラジオ番組で、生作曲講座をやっていたので、無意識にインタラクティブを目指していたと思います。
返信削除また氏は、トレインシュミレーターなど、メディアに明るいというのも大きいのかも知れません。