2011年1月26日水曜日

今年度最後の3年ゼミ~1年後の自分になっていたか?

今日もガリラボは凄まじい人の群れでした。
 
朝からゼミ新聞の編集に3年(08)長井がやってきて、ゼミ新聞そっちのけでニコニコ動画に見入っておりました。
その横では2年(09)中島が同じくゼミ新聞の編集作業。
 
私もちょっとだけInDesignを使ってpdfファイルに動画を埋め込む方法を調べておりました。
マニュアルを読めばもちろんわかることですが、昨日は、QuickTime6以上がインストールされていないと使えないとかちょっとしたことでつまづいておりました。
今日は足りないものをすべてインストールし、やってみたら無事に埋め込むことができました。
今度からのゼミ新聞の特別版は動画付きで配布されるはずです。
ガリラボ関係者の皆様どうぞ楽しみにお待ちください。
 
今後のため、埋め込む方法がマニュアル化されていなかったので、ささっとマニュアルを作っておきました。
それをやりながら、ふとあることに気づきました。
ガリラボの中での学びとは暗黙知が支配する場だ、と。
多くの学生が学び取った知識を形式知にしないままでいるようです。
ポイントやコツがマニュアルとして残されていないのです。
 
暗黙知の重要性とそれが持っているパワーは熟知しつつも、多少は形式知として残す訓練もしてもらわないといけないかなと思いました。
「できる」ようになると面倒ですものねぇ、そのことを書き残すのは。
自分ができるだけに、本当に面倒に感じるものです。
 
しかし、そこに多大な奉仕の精神があれば、次の人のためと、自分の暗黙知をせっせと形式知に変換して周囲に配布していけるはず。
組織とはそうやって暗黙知を形式知化して、普及させて知識を創造していくのです。
これはSECIモデルという形で組織が知識を生み出していくプロセスを表現する理論として定式化されています。
経営学の理論です。
 
なお、昨年卒業した院OB(08)佐藤はSECIモデルを使ってワークショップの意味を分析したのでした。
 
地域から情報がでないのと同様、暗黙知となってさくさくと動く日常の知は、そのことを他者に伝わるような表現で言うことはなかなか難しいのです。
 
先日も書きましたが、それはかなりの訓練がいる。
 
猫だってニュートン力学を実践しながら生きています。
しかし、猫では、あるいは普通の人間であっても、自分が実践していること(走り出した車はブレーキをかけないと止まらない)がなぜそうなのは説明できるものではありません。
少なくともガリラボには、自転車にどうして乗れるかをそれを力学的、理論的に説明できる人はたぶんいないだろうと思います。
それぐらい自分のやっていることを論理的に説明するのは難しいのです。
 
 
話が少しずれましたが、やることも大変ですが、しかしそれと同じぐらいにやっていることをきちんと表現することもなかなか難しいのです。
 
だからそれも訓練されなければならない。
 
計画を立て実践するのは難しい。
しかしそれと同じぐらいに実践したことを冷静に見つめ、評価し、その改善策を考えることも難しい。
どちらも難しい。
しかし、そのどちらも難しいこと双方ができないと人も組織も成長しないのです。
 
・・・とまあ、自分のことは棚に上げて書いてますが、できるだけ両方ともやるように努力はしているところです(どれだけできているかは不明ですが)。
 
 
さてさて、本日の3年のゼミは最後でした。
長く頑張った1年に終止符を打ったという意味で、最後は全員で一本締めで終わりました。  
 
都合で3人が休みでしたが、一本締めで解散する前、記念撮影をしました。
それが下の写真です。
 
さて、これだけでは単にある日のひとつの写真ですが、実はこの写真を撮るのに1年前からある準備をしていました。
 
実は、これを同じポジションで4月の最初のゼミでも写真を撮っていました(正確には逆で、4月のポジションを見ながら撮ったわけです)。
平成22(2010)年4月14日のことでした。
この下の写真がそれです。
どうでしょう?
見比べてみて、1年間で成長したように見えるでしょうか?
 
 
さらにですが、3年最初のゼミの日には、1年後に自分がどういった状態になっているかを想像しながら、それを表現する自分独自の名刺を作ってきなさいとの課題を事前に与えていました。
1回目のゼミでそれを持ち寄って、その発表をしたのですが、上の写真で彼らが手にしているのがその名刺です。
ある特殊な条件を付けたので、様々な種類の名刺が出そろっています。
 
 
さて、本日最後のゼミでは、その名刺を再度手渡し、1年前の自分が目標にしていたことを見ながら、この1年の活動を振りかえってもらい、感想を発表してもらいました。
 
まあ当たり前ですが、ほとんどのゼミ生が当初の目標をクリアしていない自分というものを発見していたようです。
 
しかし、実現できないことを嘆く必要はない。
そのことを次の計画に反映させればいいわけです。
 
そう思い、4月に、次また1年後の自分を表現する「何か」を作ってもらおうかなと思っています。
 
嫌がるかな?
 
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キャリアセンターで、林田さん、高橋さん、中島さん、堀口さん、そして山崎先生などと会議して21:30ぐらいに戻ってきました。
研究室に戻ったら、3年(08)矢田が一人でゼミ新聞の編集に没頭しています。
現在、22:25です。
頑張りますねぇ。
素晴らしい。
 

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