偶然、次の文章を知りました(こちら)・・・一番下に引用しています。
正しいのかどうか不明ですが、アメリカのコメディアン ジョージ・カーリンが彼の最愛の妻が
亡くなったときに、ボブ・ムーアヘッド牧師の説教を引用し、友人に送ったメールの一部
抜粋だそうです。
この中で特に、最後の
人生はどれだけ呼吸をし続けるかで決まるのではない
どれだけ心のふるえる瞬間があるかだ
が印象的でした。
心のふるえる瞬間とは、こちら側に何ら準備もない状態でやってくることはないでしょう。
自らが外部にアクティブに働きかけていて初めて作られる状態だろうと思います。
まったくの受身的な人は、エンジョイぐらいしか得られない。
それは表層的なものでしょう。
アクティブに働きかけ、プレイフルな状態で、困難に立ち向かっていった後に、
心ふるえる場面に出会える。
そういうものだと思います。
先のジョージ・カーリンが最愛の妻という表現にまで至ったのはそれまでの日々が単に
楽しかった(エンジョイ)からではないでしょう。
2人でいくつかもの困難を乗り越え、そしてそれをプレイフルに乗り越えてきたからだと
思うのです。
何事もなく、ただ呼吸を続けるかのごとく、順風満帆でそういった状況になるのは難しい。
さて、昨日の熊本どうでしょうチームにとっては、約1ヶ月半の間、先は見えない挑戦で
あったはずです。
それをチームによって乗り越えてきた。
それが大事なポイントでした。
旅行とかどこにいくかでありません。
誰といくか、どういうプロセスであったかが大事です。
30秒映像が完成した時が(ガリラボ通信2014/8/29)、このチームにとっての
「心のふるえる瞬間」ではなかったかと想像しています。
手元にあった完成直後の写真2枚です。
羨ましい限りです。
この8月、このチームの活動を横目で見させてもらいながら、単に呼吸する時間で
この夏を過ごすのではなく、アクティブにプレイフルにやっていかねばと思いました。
今夜は、ガリラボの院生会があります。
ガリラボの院生1期生(06)~現役の9期生(14)の十数名ほぼ全員が街に集合します。
1年ぶりの集合です。
苦楽を共有してきた(ある意味で)戦友たちです。
ガリラボの大学院生として難解な理論の修得、そして苦しい調査とたくさんの修行をし、
修士論文を完成させてきた人たちです。
心のふるえる瞬間を同じ場所で体験してきた人たちです。
苦しさを経験したからこそ、毎年、こうやって集まれる。
後に楽しさを共有できるわけです。
毎年、新入りのM1が幹事をしてくれます。
幹事のお世話で成り立つこの会で、過去を懐かしみつつ、それぞれの未来へと進んで
いければと思います。
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この時代に生きる 私たちの矛盾 ボブ・ムーアヘッド牧師
ビルは空高くなったが 人の気は短くなり
高速道路は広くなったが 視野は狭くなり
お金を使ってはいるが 得る物は少なく
たくさん物を買っているが 楽しみは少なくなっている
家は大きくなったが 家庭は小さくなり
より便利になったが 時間は前よりもない
たくさんの学位を持っても センスはなく
知識は増えたが 決断することは少ない
専門家は大勢いるが 問題は増えている
薬も増えたが 健康状態は悪くなっている
飲み過ぎ吸い過ぎ浪費し 笑うことは少なく
猛スピードで運転し すぐ怒り
夜更かしをしすぎて 起きたときは疲れすぎている
読むことは稀で テレビは長く見るが 祈ることはとても稀である
持ち物は増えているが 自分の価値は下がっている
喋りすぎるが 愛することは稀であるどころか憎むことが多すぎる
生計のたてかたは学んだが 人生を学んではいない
長生きするようになったが 長らく今を生きていない
月まで行き来できるのに 近所同士の争いは絶えない
世界は支配したが 内世界はどうなのか
前より大きい規模のことはなしえたが より良いことはなしえていない
空気を浄化し 魂を汚し
原子核を分裂させられるが 偏見は取り去ることができない
急ぐことは学んだが 待つことは覚えず
計画は増えたが 成し遂げられていない
たくさん書いているが 学びはせず
情報を手に入れ 多くのコンピューターを用意しているのに
コミュニケーションはどんどん減っている
ファーストフードで消化は遅く
体は大きいが 人格は小さく
利益に没頭し 人間関係は軽薄になっている
世界平和の時代と言われるのに 家族の争いはたえず
レジャーは増えても 楽しみは少なく
たくさんの食べ物に恵まれても 栄養は少ない
夫婦でかせいでも 離婚も増え
家は良くなったが 家庭は壊れている
忘れないでほしい 愛するものと過ごす時間を
それは永遠には続かないのだ
忘れないでほしい すぐそばにいる人を抱きしめることを
あなたが与えることができるこの唯一の宝物には 1円もかからない
忘れないでほしい
あなたのパートナーや愛する者に「愛している」と言うことを 心を込めて
あなたの心からのキスと抱擁は傷をいやしてくれるだろう
忘れないでほしい
もう逢えないかもしれない人の手を握り その時間を慈しむことを
愛し 話し
あなたの心の中にあるかけがえのない思いを分かち合おう
人生はどれだけ呼吸をし続けるかで決まるのではない
どれだけ心のふるえる瞬間があるかだ
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