2016年2月18日木曜日

トラ刈りのままで妥協しないこと

2日続きですが、今朝のシクラメン。新たな蕾が、開花を待っています。


久々に道場に行きました。
そうしたら、次の道具が置いてあります。
いったいこの研究室は何をやっているところなんだと思われそうです。
もちろん、研究とは無関係。
こんなことになっのはガリラボ史上最悪の迷惑男OB(10)保坂のせいです。


先日、院生、12ゼミ生、13ゼミ生の有志で空中庭園の管理作業を行ったようです。
ゴミ袋15袋ほどの大量の草を処分したそうで、4年(12)尾堂が
  「先生、きれいになったので、見てください」
ということなので、朝、見てきました。


綺麗になったかどうかはよくわかりませんでした。
以前がどうだったか記憶にないため。
ただ、見事なトラ刈り状態になっているのは確認できました。^^

チューリップ畑の方はきれいでした。


ところで、まだこれからまだ雑草の刈り取りをするのでしょうか?
当然ですよね。
トラ刈りのままで妥協するような、そんな貧そうな美的感覚を、ガリラボで過ごしてきた
人たちが持っているはずがありません。
これまでのガリラボの課題で、徹底的に「美しさ(=クオリティ)」を追及させてきましたので。
それぞれ美的感覚を研ぎ澄ましてきたはずですので、最後まで(10割まで)、やり切るだろ
うと信じてます。^^
 
 
午前中、たまラボ(リーダー3年(13)松崎、メンバーは上田、塚田、中村、藤村)の
打合せに参加しました。
このチームは今は玉名市をどういった大きな物語で捉えていべきか、それを現在考えています。
これにも、妥協とかあり得ません。
苦しんで、クオリティの高い物語を生み出してほしい。


打合せをしながら、たまラボのメンバーには話したのですが、見事なアイデアとは、
ある瞬間、突然閃くようなものではありません。
そんなことは99%ありません。
アイデアの卵のようなものをたくさん出して(外化)、その卵を徹底的に磨いていって
初めて見事なアイデアへと成長していく(変化していく)ものです。
トラ刈りの庭園に足を踏み入れ、1本1本の雑草を丁寧に同じ高さに切っていくような、
そんな緻密な作業をやって初めて、見事な庭園が生まれるのと同じです。
アイデアをトラ刈りのままにしていてはいけない!
 
もっとも、見事なアイデアにならない卵もたくさん存在します。
その時は仕方ありません。
磨いていた作業が無駄になるでしょうが、その卵は捨て、次のアイデアの卵を探し出し、
改めてそれを必死に磨いていくべきです。
そうした作業の繰り返しで初めて卵は見事なアイデアへと昇華していくでしょう。
 
ダメな人たちは、一般に、無駄になる労力を嫌がります。
無駄が極力でないようにと、そのことばかり考え、その結果、壮大な無駄を発生させて
しまうのがダメな人の典型。
優秀な人は、目の前の無駄な労力を厭わず、試行錯誤しながら、最終的に非常に効率的、
合理的なもの作り出していく。
合理的なものは非合理なものの上に築かれていますく(←私自信が自分の行動原理として
いるひとつです)。
無駄とも思える作業に向き合い、正しい方向がわからない恐怖と闘いながらも地道に
進んで行ける強靭な心を持つ人が新しい何かを生み出していく優秀と言われる人たち。

もちろん、こうした理屈は、言葉ではわかるのです、誰でも。
だけど、ダメな人は体がそれを理解できていない。
無意識に、無駄な作業から自分をかばってしまうようです。
そんな人は、だから、いつも体は動かさず、考えている。
そういう状態を「下手の考え休むに似たり」と先人は言いました。

無意識にかばい、ただ考えるだけの状態から抜け出し、一歩を踏み出していかないと
良いものは生み出せないでしょう。
とりあえず、最初からうまくいくことなどまったく期待せず、具体的に手を動かし、足を
動かすこと。
その過程で、無駄に耐えていく強靭な心と体を鍛えていきましょう。
そうしたトレーニングをたくさんやって身につけた野性的な心は、ガリラボというゼミで
過ごした貴重な財産となっていくはずです。
知性と野性、両方を鍛えていくのがいい。
アイデアは、トラ刈りのままで妥協してはいけない。
トラ刈りを修していく膨大な作業を厭わず、それに向き合っていくべきです。
(しょせきかプロジェクトがまさにそうした作業の連続でした)
たまラボ、頑張れ。
 
 
卒業前に映像づくりに挑戦している2チームにも、そんな姿を期待したい。
 


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