2018年1月18日木曜日

学びは手間だが役に立つ

今日も朝から会議で、そのままずっと会議でした。
徐々にそれらには興味を失いつつ、一方で、これまで出来なかった「学び」の
方に強く惹かれるにようになり、そっちでワクワクをし始めています。
 
ここ最近、「不便益」なる言葉を知りました。
不便さの中にメリットがあるはずだという考え方です。
直感的にすぐに同意しました。
これを始めた方は工学系の研究者です。なので、辛うじてその血が
残っているはずの私にはその言葉にビビッと反応したのだろうと
思います。
この中に「ゴミ箱ロボット」というアイデアが出てきます。
ロボットは効率的に作業し、便利さを作り出すのに開発していくものですが、
そうではなく人との協働がなければタスクを達成しえない「弱いロボット」
という考え方をあるそうです。
その一例としての「ゴミ箱ロボット」とは、勝手に掃除をしてくれるルンバの
ようなものではなく、ゴミを見つけても自分では拾わず、ゴミの周りをうろうろ
して周りの人が拾ってくれるのを促すものだそうです。
想像すると思わずにっこりとしてしまいそうです。
昔、現在の「情報社会とコンピュータ」は10年ほど前、「情報科学概論」という
名称で、その時は情報理論を随分と組み込んだ講義でした。
その中のある回の授業で、ソフトウェアとは実用化を目指すと複雑になることを
科学理論の発展過程の相似として捉え、説明していました。
その説明の際、次のロボットをパワポで描き授業で使っていたのですが、「ゴミ箱
ロボット」の話を読み、このことを思い出しました。

私が描いた救助ロボット。このロボットは救助を求めている人を見かけたら、梯子を
かけて後は下から応援するだけという、自分を危険にさらさない賢いロボットでした。
残念ながら名前はありませんでした。^^;
情報科学概論は、数式をある程度使った講義でした。だからでしょうが、このロボット
だけが受講生にか受け入れてもらったように思います。


さて、話を戻し、不便益!
ロボット以外に「観光地の設計」という話題もありました。
あえてアクセスしにくいようにして、それを「秘湯」と名づけ、人の心をつかむとか、
ですね。
映画「UDON」で紹介された讃岐うどんのPRでもこの手法が使われていました。

直感的に重要と思って買ってみた本ですが、不便益の思想、ほんと大事だと思いました。
ただ、まだ最初しか読んでないので事例はこれだけですが、読み進めると「不便益」の
奥深さに触れていくことになるのであろうと楽しみにしています。
ところで、その買った本のタイトルですは、これは、
  ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを
  感じているなら、不便を取り入れてみてはどうですか?
  ~不便益という発想
というものです。長いですね。笑




この長いタイトルの本の帯に
  不便は手間だが役に立つ
というキャッチコピーがついています。

ふべんは てまだが やくにたつ、・・・感じのいいリズムです(さすがキャッチコピー)
 
が、どこかで聞いたことがあるような????

この本の発売は2017年3月。思い出しました。世間で
  逃げるは恥だが役に立つ
が流行っているころに執筆されていたようですね。^^
13ゼミ生がよく「恋ダンス」を踊っていたのを思い出しました。

4年間ほど学びから遠ざかり、深く議論をすることからも離れ、乾いて
しまった私にとって「学びは手間だが役に立つ」だなと感じるこの頃です。
 

 

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