2018年5月15日火曜日

ガリラボの文化遺伝子の再生を

私は、思いついたときにメモ代わりに自分宛てにメールを出す癖があり、未読の
一つに「ほぼ日の学校」という件名で、本文にはURLだけのメールがありました。
「ほぼ日の学校」をどういった経緯で知ったのか思い出せないのですが、とりあえ
ず紹介したいと思います。

未読メールのURL(リンク)は、糸井重里事務所による古典の学校「ほぼ日の学校」の
サイトでした。
2018年1月から始まった取り組みのようです。
糸井さんが「いま、古典の素養が足りない気がする」と感じたことが始まったきっかけ
だったそうです。



ここまで書いて・・・・
今、福岡から熊本に戻るバスの中でこれを書いています。バスに揺られて、脳の
適当な部分が活性化したのでしょうが、冒頭で書いた未読メールをどういった状況で
送ったのか記憶が蘇りました。

先週の週刊ダイヤモンドで特集されていた「AI時代を生き抜く”プログラミング&
リベラルアーツ”」の1ページに「ほぼ日の学校」のことが紹介されていたのでした。
週刊ダイヤモンドを改めて開くと(このページだけpdf化していてバスの中で読めま
した)、記事の冒頭、「ほぼ日の学校」が
  2018年1月、東京・北青山にあるほぼ日のオフィスの大会議室は、文字通り
  熱気に溢れていた。
  ほぼ日の学校の初回授業には99人が老若男女が詰めかけ、真冬にもかかわ
  らず、冷房の温度を19度に設定したほどだった。
と紹介されていました。
こんな熱い紹介があったので、時間が空いた時にサイトをチェックをするようにと、
未来の私に対し、過去の私がメールで指示を出していたわけです。

「ほぼ日の学校」のサイト内をさっと見ていくと、どうしてこの学校を開こうと思った
のか、糸井さんは理由のひとつとして次のようなことを話されていました(学校長の河野
さんとの対談の中の一部です)。


古典とはまるで関係なく生きてきた私にとっては、欠けているというレベルで
なく、根こそぎ何もないので、だからこんな歳になった今の今まで何も気にならな
かったのですが(無知というのは強い(涙))、多少なりとも古典に親しんでいた
糸井さんにとっては古典の欠如は非常に気になられたようです。
それで「古典」を対象にした非常に面白い「大人の学校」を作られたわけですが、
対談の中でその「学校」というもの特徴についての話が面白かった。


 
面白い視点ですねぇ。学校って何かができるようにって、そして世の中の見え方が
変わっていく場所だ、と。確かにそうでした。私も学校でそうした経験をしてきた
ように思います。特に大学院の時、「あーー、世の中ってこうだよな、やっぱり。
全部、人間が作っているわけだよなー」と体で感じた時、なんかこうちょっと考え
方が自立できたような、そんな気になったように思いました。

ガリラボも、こうした見え方が変わっていくような、そんな学校であっていくべき
なんでしょう。
そうありたいと思います。

「ほぼ日の学校」に触発され、これまでサボっていた(夜の)勉強会を復活させ
なければと思いました。
すぐに役立つことばかりやっていては、それはあっという間に役立たなくなりますので。
糸井さんの学校を見習い、「知的興奮」が得られるようなものがやれるといいですけど。
ただ、私がずっとサボってきたせいで、夜、居残ってワイワイとやっているゼミ生が
少なくなっている現状では、そうした勉強会に参加しようという文化遺伝子が絶えて
しまっているかもしれません。
そうなると、まずは、文化遺伝子の製作から始めないといけません。
しかしながら、私は分子生物学者でもないので、遺伝子合成の技術など持っておりません。
どうすれば良いでしょう。どなたか、知恵をいただけませんか。
長年、教員を生業として生きてきたのに情けない限りです(涙)。
  


 

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