子どもの日。
世間では鯉のぼりが元気に泳いでいるのではないでしょうか。
ついに今年は空中庭園で鯉のぼりが泳ぐことはありませんでした。
2013年、振り返ると今からもう5年も前になりますが、OB(10)保坂が買ってきて
鯉のぼりを大学の開学記念日に泳がせたのでした⇒ガリラボ通信2013/5/2
その行動が、ガリラボの学生たちには何となく伝統となって引き継がれ、あの
熊本地震で混乱したときにも13ゼミ生が恒例行事を継続させ、泳がせたのでした
⇒ガリラボ通信2016/4/27
大げさに言えば、東日本大震災の際、失われた文化財を復活させようとした人たち
のようでした。^^
そして、去年、子どもの日の当日にギリギリになってOG(14)児玉の手で鯉のぼりが
空中庭園を泳いだのでした⇒ガリラボ通信2017/5/5
そういったことをやっていたというのが伝わらないというのは、縦のコミュニケー
ションがうまく機能しくなったということもあるでしょうが、まあこういったことは、
風化として、当然ながらあり得ることです。
伝言ゲーム(だけでやっていたらそれ)はいつかは破綻することは運命でしょうから。
鯉のぼりに限らず、それ以外にもガリラボでは終了させた行事がたくさんあるのに
違いありません。
時代の流れとして、仕方ない。
ちなみに、本日は私たち夫婦は結婚記念日でした。
結婚した当初は記念日として何かしていた記憶もあるような気もしますが、
今は全くです。何もない単なる1日と化しています。
これも風化でしょうねぇ。笑
ただ今年もOG(13)松崎からお祝いのメッセージをもらいました。
毎年のことで有り難い限りです。
世の中は、諸行無常。常に変化するものです。
保坂とその後継者たちがやってきたことは、ここガリラボに祭りを持ち込んで
みんなを周囲を楽しくさせようとボランティア精神が根底にあったのかもしれません。
もちろんもっと根底には自分が目立とうというもあったでしょうけど(笑)、それでも、
ボランティア精神がなくてあんなことはできないと思うのです。
色々なパターンがあるのでしょうが、ボランティアってこういう身近にあるものとかも
重視して良いのではないかとも思います。
例えば、やってくる人たちを和ませようと、ガリラボのテーブルにちょっと花を
飾っておくとかですね(^^)、そういった気持ちとかがボランティアの大事な部分では
ないかと思うのです。
コミュニティにとって伝統的な行事は非常に重要で、随分前の放送ですが、NHKの
「東北発☆未来塾」の中で平田オリザさんがそのことを話題にされていました。
東北発未来塾2015年4月6日放送
この番組は、熊本地震後のもやいすとの授業で当時の1年生には見てもらいました。
1年生の反応はいま一つでしたが、この番組を初めて見たとき、伝統とはそういう
実践的意味を持つのかと驚かれ、また阪神淡路大震災でも祭りの重要性について言
及されていることもあり、ある種の伝統行事を維持していくのは非常に大事だと思
いました。
ある種の伝統行事とは、そのコミュニティのアイデンティティそのものなんですね、
おそらく。
恒例行事を捨てつつある(?)ガリラボというのは、従来のアイデンティティを
変化させていこうという過渡期にあるのかもしれません。
現役世代である15・16ゼミ生世代は、今、どういったことが考えているので
しょう。
無意識でしょうけど、ここに自分たちが過ごしてきた証として何を残していこうと
しているのでしょう。
(参考)恒例行事でどんなものがあるかは、ガリラボ通信のラベルで「恒例行事」を
調べてみると良いでしょう(全ては網羅できていませんけど)。
・・・・
有形のものだけではありません。無形のもので大事なものはたくさんあります。
私自身は、いつも3Fの端っこの部屋でワイワイガヤガヤとなんかいつも企みを
考えている状態が、ガリラボという集団の大事なアイデンティティではないかと
思っています。
実は、そのモデルは「糸井重里事務所」です。
10年前から、それこそ一貫して言ってるのですがガリラボが目指すは「糸井重里
事務所」だ、と。⇒ガリラボ通信2009/11/10
先日、300頁ほどの「AIvs.教科書が読めない子どもたち」を読んでいて、その
最後の最後、275頁目に、将来、AIとかに代替されないすぐれた職業形態の筆頭に
「糸井重里事務所」が挙げられているのには驚きました。
ガリラボが目指している姿はAI時代になっても必要とされるというのです。
私自身がずっと思っていたことを強力に肯定してもらったようで非常に嬉しいもの
でした。
このことについては後日また紹介したいと思います。
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