2018年5月20日日曜日

ホワイトカラーの業務効率化を目指すRPA

最近固い話が多いですが、今日も飽きずに固い話です・・・
 
先日(5月16日)夜、たまたまTVをつけていたら、NHK時事公論で
景気回復にブレーキか」というのが放送されていて、何気なく見て
いて、番組後半になって引き込まれました。
引き込まれたのは企業の「稼ぐ力」を獲得するための取り組みについてです。
その中で初めて「RPA:Robotic Process Automation)なる言葉を知りました。
少し調べてみると、昨今、ビジネスの世界では流行になっているのだそうです。
疎い私は何もしりませんでした。
これまでブルーカラー(工場)の生産性向上は徹底され、完成の域にある勢い
ですが、それをホワイトカラーの仕事でも行っていこうという取り組みのようです。
時事公論で紹介された事例のひとつが三井住友銀行。融資の判断をするのに担当
者が1社あたり1時間かかっていた作業がRPAの技術を使えば10分で終了でき
たそうで、この技術を使って3年間で1500人分の作業を無人化するそうです。
1500人減らして生産性は同じなわけです!


もっとも、ホワイトカラーの仕事自体の効率化はこれまでも随分と行われて
きました。
そろばんから電卓、そしてExcel。手紙から電話、そしてインターネット通信へと
ツールの変更で随分と仕事は効率化してきたはずです。
それによって働き方も随分と変わったのに違いありません。
そうしたツールとRPAがどう違うのか調べてみると、「今さら聞けないRPAの基本」と
いうサイトに次の図が掲載されていました。



これを見て多少理解できました。これまで単発的な効率化だったのを、仕事を
流れをきちんと構造化して、それをコンピュータシステムで置き換えていくと
ことのようです。
これが可能になったのは、仕事のアウトソースが進んだからというのがある
そうです。
アウトソーシングするために仕事をきとんと構造化しパッケージにしなければ
なりません。
その結果、RPAによって対応できる単純作業が、企業内でパッケージ化され、
そこはもう人間がやらなくてもよい仕事になっていったというわけです。
なるほどと思いました。

ホワイトカラーの仕事を整理し、構造化をきちんと進めれば、そこはRPAのような
コンピュータシステムで置き換えていけます。
昔からの流れですが、その高度化したものが今、ホワイトカラーの世界を変えようと
しているようです。無人のオフィスが増えていくでしょう。
次は週刊現代2018/5/19号の記事抜粋です。銀行というホワイトカラー業務の
変貌の様子が垣間見えます。


こんなのを読んでいると、銀行以外にも随分とホワイトカラーを減らせるのでは
ないかと思えました。
銀行の支店の業務が上記記事のように変わるのであれば、市役所・役場の窓口も
ずいぶんと変化するのではないでしょうか。公務員が担っていた仕事の部分も随分と
削減できるのかもしれません。多忙感を減らすのにはいいことです。その代わり、
人間は本来やるべきだった仕事をやらないといけません。
なお、大学もそれは同じで大学事務局とか、本学であれば本部棟のスペースも随分と
余裕ができるようになるのかもしれません。

マイナスに思えますが、そうでもなく、人口が減少していく中で、それを補って生産
性を高めてくれるわけで、よい側面もありそうです。
いずれにしても、こうした変化の中で、人間がやるべきことは決まっています。
そのためにはどんな能力が必要になるかもおおよそ想像できるでしょう。
そんな力を磨いていかないとですね。
 
ガリラボのゼミ生諸君、未来に向けて頑張りましょう。
 


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