「一人の時間ってどんな時ですか?」と3年(09)市川が先日来、誰彼となく
訊ねていました。
これは、現在3年生がゼミの課題として行っているアンケートの手法・イン
タビューの手法の勉強の一環でやっていることです。
物おじしない市川は、私にもその質問をぶつけてきました。
私の回答は「土曜日」でした。
土曜日はガリラボではずっと一人です。
電話もかかってきません。
来客もありません。
なので時間のかかりそうな作業は、すべてこの日で処理するようにしており、
そのための準備を前日までにしています(段取りをつけておくわけです)。
ただし、病気をしない、突発的なことが起きないという前提で動いている
ので、危うい行動計画ではあるんですけど、それには目をつぶっています。
そうなったら、とりあえず「想定外」ということで片付けようと思います。
さて、本日はわたし自身が関係したあるアンケートのまとめ作業をしていました。
アンケートから読み取れる事実についての報告書を作っているのですが、先ほど
カウントしてみたら、朝から書き始めた報告書はすでに1万字に達していました。
卒論の半分の量です。かなりの分量になってしまいました。
だけど、アンケート結果をじっくりと読んでいると、書いてくれた人たちのことを
色々と想像してしまい、こうなってしまんです。
わかっているとは思うけれど(頭では分かっているでしょうが、体の芯でそれを
分かっている人は案外と少ない)、アンケートに回答してくれた方々は、単に数
値として捉えてはいけません。
集計し、数値化されてはしまっても、その数値の背後には少なくとも多くの生活
やドラマがある。
同じ集計でも、それを無味乾燥な数値と捉えるのと、その数値の背後に
ある生々しい現実を想像するのとでは全く見え方が違います。
そういうのが見えると報告書にもつい熱が入ってしまうものです。
3年生は現在アンケートの取り方の勉強をしています。
アンケートとして取ってきた紙の背後には、一人の一人の歴史や生活が
あるわけで、そういった想像力を持ってアンケートデータは読み取らないと
いけません。
そうでないと協力してくれた人たちに失礼でしょう。
4年生もアンケートにこれからたくさん向き合うでしょう。
アンケート結果はじっくり、じっくりと、ほんとにじっくりと読みましょう。
書いてくれた人たちに対し、想像力を働かせながら読みましょう。
豊かに想像していくことが、創造へとつながります。
そうしたら次にやるべきことも見えてくるように思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿