エアタグは、空間に浮かべたインターネットへのインターフェース。
セカイカメラは、その場所に浮かぶエアタグという窓を通してネット世界の
情報に触れることを可能にした道具でした。
それではGPSが不可欠となります。
今朝のNHKニュースの特集で、セカイカメラとは別にGPSの利用したスマホ
のアプリが紹介されていました。
宝探しゲームアプリです。
テレビでは、たぶん、「ジオキャッシング(geochacing)」が紹介されていた
ように思います。
このゲームは、2012年1月現在、参加者数が全世界で500万人、隠されて
いる宝(キャッシュと呼ぶ)はなんと160万個に及ぶそうです。
下のマップはキャッシュの分布を示したものです(オフィシャルサイトから)
これを見て、ほんと世界規模だなと、その壮大さに驚かされました。
やはり米国が数的に圧倒的ですね。
しかし、日本も密度からしたら負けないぐらいたくさん利用されているようです。
このゲームは、上記マップにあるように誰かが隠したキャッシュと呼ぶ宝の
容器を探すわけですが、テレビでその様子を見ていて、なかなか面白いものでした。
頭で考えると、GPSを使ってただ宝を探すだけのものだぐらいにしかイメージ
できませんが、よく考えると、GPSといってもメートル単位で誤差があるわけです。
だから近くまでは行けても、最後の最後は、小さな宝の容器を探すの手探りに
なってしまいます。
単にGPSで機械的に探すのではなく、最後はトライ&エラーが必要になり、それも
あって参加者はキャッシュを発見した時、結構な達成感が得られるようでした。
さらに、私が興味を持ったのは、女性のゲーム参加者がインタビューに対して
こう話されたことです:
一生いけないところに行くことができて楽しい。
私だってですね、現在のところに住んでかなりの時間が経ちますけれど、自宅と
大学との行ったり来たりで、ほぼ同じところしか知らない。
すぐ近隣でさえもウロウロすることは少ない。
どうかすると、キャンパス内だって怪しい。
だって、行く理由がないですからね。
だいたいが理由もなしにウロウロするのは、かなり怪しい行為でもありますから・・・・。
だけど、このゲームは、散策する理由を生み出し、そして他者が紹介してくれた
場所に行けるわけで、弱いソーシャル性も組み込んだものになっています。
朝のこの特集を見ながら、玉名での活動で観光客の回遊性というものが課題に
挙がっていることをイメージしていました。
回遊性を生み出すには、こういった方法があるんだなとそう思いました。
具体的なところまでには知恵が回らないので、この後はゼミ生が考えてくれると
嬉しい限りです。
さて、このゲームは、日本でもかなり普及していることがキャッシュの分布から
わかります。
日本全体ではですね。
では、先日述べたように鳥の眼から虫の眼に視点を移動させましょう。
分解能を上げて、九州が見えるようにマップを拡大してみると、ご覧の通り(↓)。
びっくり仰天でした。
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