2010年2月23日火曜日

スターバックスのチラシの教え

ひとつの常識を外すと・・・

今日の新聞のチラシに下の広告が入っていることを家人が教えてくれました。



最近でこそ、こういった斬新なものを見かけますが、それ以前のチラシという一つのメディアは、常識的には四角いペーパーに片面あるいは両面印刷するものでした。
ただまあよく考えると、”四角い”というのは単に技術的、コスト的な問題でそうなっているのに過ぎないのかもしれません。
そのこと、その制約を明示的に自覚できたとき、それを無視するという自由を私たちは手に入れることができます。
無意識のレベルで縛られていた四角という観念から自由になれるわけです。
そうして出来上がったのが上記スターバックスのチラシということになります。
 
こんな感じで、新しい発想やデザインとは、自分たちを無意識のレベルで縛っている常識への自覚から始まります。
ということで、ガリラボでは3年生の最初のゼミで、この常識に挑戦してもらっています。
対象は名刺という小さなコミュニケーションメディア。
 
名刺って、あるサイズの四角形状であることが普通ですが、それは別にJIS規格が決まっているわけでありません。
一種のデファクトスタンダードになっているのに過ぎません。
さらに気付きにくいですが、平面(平べったい)ですね(言われるとわかるでしょうが)。
言われるとわかるという状況こそが、無意識の常識に縛られている状態です。
残念ながら、そのままだと新しい発想に至りません。
 
ガリラボでは、この”四角い”、”平面”というふたつの常識から自由になったときの名刺を考えてもらっています。
いや、そうするとですね、色んなのが出てきます。
見事なものです。
そんなのを就活での自己アピールとして使ってもらいたいぐらい斬新なものばかりです。
(この活動をやったゼミ生自身がそのことを覚えているでしょうか?)
  
ほら、ですね。
人はいったん常識に気付けば、そこから自由になることができて、色んな発想を生み出せるのです。
大事なことは、その常識に気付くこと。
この極めて困難な営みを成功させるカギは「学び」の中にしかないと私は思っています。
 
新しく3年生になるゼミ生のみなさん、そんな学びをガリラボを利用してやっていきましょう。
口を開けていれば自動的にそこに餌が来ることはありません。
学びとは自発的な参加にほかなりません。
ガリラボへの自発的な「参加」を果たしてください。
  

1 件のコメント:

  1. いいですね。
    名刺もそうですが。このような、印刷物はお金さえあればと思っています。創造力の敵は実はコストなのかもしれません。

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