その考えに到達するとき、たぶんにノットワーキング(knotworking)という考え方に支配されていました。
Webの駅と言う対象を複数アクターが共有する「境界オブジェクト」として複数アクターが明瞭な役割分担ではなく、しなやかに協調しながらWebの駅をサポートしていく、そんなイメージです。
主要メンバーの院生・佐藤と4年生の中村は今度はひとつのアクターとして活動をお願いし、現行のうちわEBI'sとアライアンスを組んでもらいます。
しかし、これだけではアクターが不足するので、素人集団である新3年生によるチームを発足させることにしました。
あえて、コンピュータについての知識も乏しいまったくの素人集団にお願いし、この実践へと周辺参加をしてもらいます。
色々な条件を勘案して、新チームは現2年生の戸高(リーダー)、大塚、財津、宮下の4人としました。打診したところ、4人とも快く引き受けてくれました。
3月中には活動を開始していくことになるでしょう。
4月から、熟練者(卒業生)、兄弟子(新4年生)、周辺参加者(新3年生)がネット上でアライアンスを
組み、Webの駅という共通の境界オブジェクトを介して、しなやかに協調していく姿を今思い浮かべています。
さて、明日は現体制のフィナーレとなる天草での発表会となります。
有終の美を飾ってくれればと思います。
(注)ノットワーキングとは
ノットワーキング(knotworking)は、多くの行為者が活動の対象を部分的に共有しながら影響を与え合っている分かち合われた場において、互いにその活動を協調させる必要のあるとき、生産的な活動を組織し遂行するためのひとつのやり方をいう。ノット(knot;結び目)という考え方が指し示そうとするのは、行為者や活動システムは弱くしか結びついていないのに、それらの間の協働のパフォーマンスが急遽、脈打ち始め、分散・共有され、部分的に即興の響き合いが起こってくる、ということである。協働でなされる仕事の中で、ノットは結ばれたりほどけたりするが、特定の個人や固定された組織がコントロールの中心になるわけではなく、ノットをそのような存在に還元することはできない。主導権のありかは、一連のノットワーキングにおいて、刻々に変化していく。
山住勝広 ・ユーリア・エンゲストローム (著) 「ノットワーキング 結び合う人間活動の創造へ」 まえがきより
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