2012年7月16日月曜日

グラフィックスという手法

インフォグラフィックスというコトバがあります。
Information(情報)とGraphics(視覚表現)からの造語です。
情報はただあるがままにしていても伝わることはありません。
それが上手にデザインされていないといけない。
情報を上手く視覚表現して、わかりやすく伝えようとすることを
インフォグラフィックスと呼びます。
さらにそれを伝えやすくしていこうというのが「ツタグラ」という
動きです。

ツタグラの詳細については この記事 を見てもらえればよいの
ですが、要するに、情報の洪水の中で大切な情報が埋没するのを
どう防いでいくかを課題にし、その課題をデザインの力で解決して
いこうという取組です。
記事の中で、そのことがこう書かれていました:
  大きなきっかけは震災直後の情報の混乱です。緊急度の高い情報は確証が
  なくても、数字や言葉だけが流通してしまいます。間違ったまま情報が拡散して
  しまう事もたくさんありました。
  そんな中で、本当は大切な未来を考えるきっかけになる情報が、緊急度が低い
  ことで埋もれていってしまっている。今までも、一見難しく見える事で多くの人の
  目に触れる機会を失っていたものがますます触れづらくなってしまいました。
  しかし、情報があふれる中で、ひとりひとりの大切な未来だからこそ、今何がで
  きるのかを考えるチャンスだと思うのです。正確なデータや確かなビジョンを持つ
  専門家の信頼できる情報を、きちんと流通させたいんです。

ガリラボは表現についてこだわってきたつもりです。
健全なホラを吹こうというスローガンは、実は、優れた表現をしようという
ことをみんなで共有するために作ったものでした。


ガリラボでは、3年(10)ゼミ生は後期において県北地域においてインフォ
グラフィックスを実践していくことになっています。
自らの表現力向上につながることになるので、10ゼミ生の一部には夏の
にこれについて勉強してもらうつもりです。
インフォグラフィックスデザイナーとは要するには難しいことを簡単にして
してくれる翻訳家なんです。
夏の間に10ゼミ生には、翻訳家としてのデザインの勉強をしてもらおうと
企んでおります。
昨日の天水のフィールドワークでお会いした吉本哲郎さんは絵地図という
手法を生み出した優れたインフォグラフィックスデザイナーであると言えます

夏の勉強を経て、県北地域のサインプロジェクトの中で、ガリラボゼミ生が
優れたインフォグラフィックスデザイナーとして活躍してくれることを期待しています。


また夏の間にはファシリテーションについての研究会も立ち上げます
そこではインフォグラフィックスに近いorその仲間だと思われるファシリテー
ショングラフィックスについて勉強してもらおうかと思っています。
ファシリテーショングラフィックスについては こちら と こちら をとりあえず
参考にしてください。
1.絵に描く 2.物語る 3.語り合う 4.語り継ぐ


最後に、ツタグラの優れた例として、日本の人口推移というものを
視覚的に分かりやすく表現したの事例が、以前、ネット上に話題になって
いました。
それは、なんと2万いいね!を獲得している優れたインフォグラフィックスです。
  日本の人口推移
年代バー上でマウスをドラッグさせてください。人口推移がどうなっていくかが
すぐに分かる優れた表現になっています。
素晴らしいものです。
こんな表現の仕方、デザインの仕方を自らのスキルとして手中に収めたい
ものですねぇ。

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